日豪、海洋安保で協力強化を確認…首脳会談
2017年01月15日 09時27分 読売新聞
日豪、海洋安保で協力強化を確認…首脳会談の画像
【シドニー=比嘉清太、池田慶太】安倍首相は14日のターンブル豪首相との会談で、経済と安全保障の両面で連携強化を確認した。
日豪がともに、米国のトランプ次期政権との連携を維持していくことでも一致。安倍首相は今回の東南アジア3か国・豪州の歴訪を通じ、アジア太平洋地域での足場を固め、米国をつなぎ留めながら日本主導で海洋安全保障や経済面での連携を進める考えだ。
安倍首相は首脳会談後の共同記者発表で、「日本と豪州が地域の平和と繁栄のため、主導的な役割を果たしていく」と述べ、日豪連携の意義を強調した。
会談では、自衛隊と豪州軍の共同訓練を円滑にする「訪問部隊地位協定」の年内妥結に向けて取り組むことを確認した。両政府は、日豪の弾薬融通を可能とする新たな物品役務相互提供協定(ACSA)の署名式も行った。日豪間では昨年、豪次期潜水艦の受注に日本が敗れ、防衛協力に停滞ムードが漂っていたが、首相訪豪を機に協力強化の動きが加速しそうだ。