朝日報道などを受けて、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が設立され、被害証言を行う元慰安婦が募集された。名乗り出た女性の中には、第2次世界大戦中は10代前半という元慰安婦もいた。彼女らの正体は、朝鮮戦争時の国連軍の慰安婦「洋公主」(ヤンコンジュ)とみられる。
それでは「日本軍だけが悪かった」という筋書きが崩れる。だから、慰安婦像は「少女像」になったのだろう。こうして日本軍は「少女を誘拐して強姦した鬼畜」という汚名を着せられた。
朝日新聞は2014年8月、慰安婦報道の「大誤報」を認めて記事を取り消した。英語でも取り消し記事をネットに掲載したが、まったく目立たなかった。もし、私が米国在住で、日本語が読めない普通の米国人だったら、今でも慰安婦の強制連行を信じていただろう。
今からでも遅くない。朝日新聞は、日本政府の対抗措置を批判する前に、米ニューヨーク・タイムズや、英タイムズ、中華人民共和国(PRC)の人民日報、韓国の朝鮮日報などに全面広告を出し、「慰安婦強制連行は誤報でした」と謝罪すべきだ。そうしない限り、日韓問題を論評する資格はない。
■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『いよいよ歴史戦のカラクリを発信する日本人』『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』(いずれもPHP研究所)、『日本覚醒』(宝島社)など。