阪神・淡路大震災から22年 教訓の継承が課題に

阪神・淡路大震災から22年 教訓の継承が課題に
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6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で22年です。時間の経過とともに高齢化する被災者の暮らしをいかに支えるかと、震災の教訓を継承して今後の防災にどうつなげるかが、変わらぬ課題となっています。
阪神・淡路大震災から22年の17日、被害を受けた各地で、追悼行事が行われます。このうち、神戸市中央区の東遊園地では、16日、竹の灯ろうが地震が起きた日を示す「1.17」と「1995」、そして、「光」という文字の形に並べられました。この灯ろうには、あの日の出来事を忘れないという誓いと、震災で傷ついた人たちに前を向いて歩んでほしいという願いが、込められているということです。

このあと、遺族や被災した人たちによって明かりがともされ、地震が起きた午前5時46分に合わせて黙とうが行われます。

震災から22年がたち、激しい揺れで住まいを失った人たちに提供された復興住宅では、高齢化が進んでいます。入居したときの条件で、住宅からの退去を求められている人もいて、年々、高齢化する被災者の暮らしをどう支えるかが課題となっています。

一方、阪神・淡路大震災以降も、東日本大震災や熊本地震など大きな地震災害が起きたうえ、今後、南海トラフの巨大地震などの発生も懸念されています。阪神・淡路大震災を知らない世代が増えるなか、震災の経験と教訓をいかに受け継ぎ、今後の防災や減災につなげていくのか、変わらぬ課題を見つめ直す1日となります。