1、国盗り物語
貧しい油売りから美濃国主になった斎藤道三、
天才的な知略で天下統一を計った織田信長。新時代を拓く先鋒となった英雄たちの生涯
(アマゾン引用)
小説の序盤、斎藤道三の生き様に鳥肌が立つ
その前半2巻が「斎藤道三編」、後半2巻が「織田信長編」となっています。
斎藤道三と言えば、美濃一国の大名で、周囲の大名からは「蝮」と恐れられた存在ですが、
前半の斎藤道三編は、斎藤道三が無一文の物乞いの状態から始まります。
無一文で、権力も何一つない状態ながら、
斎藤道三の描く野望には、天下取りであり、その野望は常人では計り知れないものです。
その後、斎藤道三は、京の油商人を経て、岐阜一国の大名となるのです。
物乞いから一国の大名となる斎藤道三の生き様には、鳥肌もの。男のロマンを感じる展開が描かれています。
中盤、斎藤道三の生き様が、二人の名将に受け継がれていく・・・。
物語は、斎藤道三編から織田信長編に移り変わって行きます。
斎藤道三は、一国の大名になったものの、
既に年老いてしまい、天下を盗るには、時が足りませんでした。
その中で、斎藤道三が目を付けた若者が二人いました。
この中盤も飽きない展開が、
ストーリーを盛り上がて行ってくれるため、早く終盤を読みたくなって来ます。
斎藤道三は、彼の成し遂げられなかった天下平定を、この二人に託して行きます。
本能寺の変に向け、明智光秀の生き様が描かれている
タイトルには、「織田信長編」と書かれているものの、後半は、日本史最大の謎「本能寺の変」に向け、明智光秀の苦悩が描かれています。光秀は、30代半ば、朝倉家に仕えるものの、客扱い。足利家再建に向け、足利義昭を将軍職に就けるため、朝倉家に上洛を願い出るものの、保守的な朝倉家には、それを行うことできませんでした。そこで、織田信長の力を借り、上洛を目指して行きます。ここに、織田信長の目指す天下と明智光秀の目指す世界観が、物語を終盤へ進めていくのです。
この二人が頭の中で何を描いているのかを小説の中で書いてあるので、とても読み応えがあり、面白い展開の続く小説でした。
2、城塞
「豊臣家をつぶす」──“関ヶ原”から十四年、
徳川家康は多年の野望を実現すべく、大坂城の秀頼・淀殿に対して策謀をめぐらす。方広寺鐘銘事件など、つぎつぎと打ち出される家康の挑発にのった大坂方は、西欧の城塞をはるかに凌ぐといわれた巨城に籠城して開戦することを決意する。大坂冬ノ陣・夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して、豊臣家滅亡の人間悲劇を描く歴史長編。
(アマゾン引用)
3、世に棲む日日
嘉永六(1853)年、ペリー率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、
攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、国内には激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていた。この時期、骨肉の抗争を経て倒幕への主動力となった長州藩には、
その思想的原点に立つ松下村塾主宰・吉田松陰と、後継者たる高杉晋作がいた――。維新前夜の青春群像を活写した怒濤の歴史長編、ここに開幕
(アマゾン引用)
4、項羽と劉邦
紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。
しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。
――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望”とは何かをきわめつくした物語である。
(アマゾン引用)
5、燃えよ剣
新選組
武蔵州多摩郡日野郷に生まれた土方歳三は天然理心流の道場で近藤勲、
沖田宗次と出会いやがて幕府の手先として過激浪士を取り締まるために京に上るってゆき新撰組を結成する。
やがて、薩摩藩の寝返りにより京で尊王攘夷派の過激浪士の血を流し過ぎた歳三以下新撰組は次第に追い込まれてゆく。
鳥羽伏見での戦い敗れた歳三達と幕府軍は江戸に落ち延び、
やがては北陸、蝦夷地へと新撰組は転戦を重ねてゆき、
最後まで薩長を軸とした新政府軍に下ることをよしとしない歳三は最終地蝦夷で最後の戦に命を賭してのぞみます。
6、峠
藩の持て余し者でもあったこの男、河井継之助は、いくつかの塾に学びながら、詩文、洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めるのであった。
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7、覇王の家
徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、
長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、
当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。
(アマゾン引用)
8、梟の城
織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて仕官をし、伊賀を売り、重蔵を捕えることに出世の方途を求める風間五平。戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を画した直木賞受賞作品。(アマゾン引用)
9、馬上少年過ぐ
英国水兵殺害事件にまきこまれた海援隊士の処置をめぐって、あわただしい動きを示す坂本竜馬、幕閣、英国公使らを通して、幕末の時代像の一断面を浮彫りにした『慶応長崎事件』。ほかに『英雄児』『喧嘩草雲』『重庵の転々』など全7編を収録する
(アマゾン引用)
10、龍馬が行く
司馬遼太郎先生のの代表作品
司馬遼太郎先生の代表作品とも言えるのが今からご紹介する龍馬が行くになります。日本の幕末を描いた小説は数多くありますが、その中でも秀逸な作品だと言えるのがこの司馬遼太郎先生の龍馬が行くです。
長編小説で非常に読み応えがあります。幕末に興味がなかった方でもこの作品を読むことで日本の明治時代の夜明けに向けた、若者たちの活躍を非常に興味を持つことができるのではないでしょうか。
まさにこれこそ歴史小説の傑作です。