私は、『東京タラレバ娘』を何冊か読んだけどあんまり好きになれなかった。
タラレバ娘、って、世間の「こういう基準で生きてないからあんたはダメ」ってのに思いっきり裁かれてる女3人の話だけど、読んでて不快なのは、その基準(結婚してなきゃダメ子供産んでなきゃダメアラサーで独身とかって生きてる価値無しみたいなこと)が、別に絶対じゃないのにその基準をとくに疑わず無批判に描いているからだと思う。
欠点や恵まれなかったことを受け入れてからが人生本当に楽しくなるんじゃないかね。
タラレバ娘の人たちが焦り傷つきまくるその基準「こう生きないと不幸になる!」っていうものに私は全然当てはまらないけど、私結構毎日楽しいし、おそらく作者の目には透明に見えるタイプの人間(もしくは考察に値しないほどのクズに見えるのかもな)www
好きなことを仕事にして自分で勝負してやってる主人公って素晴らしいし、売れなくなったり才能が枯れることを心配して何もやらないよりいいし、結婚や世間体よりもやりたいことを選ぶ人の方が魅力あると思う。やりたいことがしたいから全てが手に入らなくても構わないっていうの、覚悟決まっててかっこいいと思うんだけどね。
じゃあ世間の基準のために自分殺して人並みかそれ以上の「勝ち組」狙うのが幸せですか? って言ったらその服着たくないけど合コンでモテるから仕方なく着るみたいな感じで幸せ感ゼロだろう。そんでそんな人は思いっきり着たい服着てる人見て妬むんじゃないかな。
私、例えばレスリングの吉田沙保里選手とか、すごくかっこいいし素敵だと思うんですよ。
吉田選手だって、審査員かなんかで出演した紅白歌合戦で、「結婚しないんですか」とか聞かれてるけど、そういう自問自答はもうすでに吉田さん自身が死ぬほどしてきたことだと思うんですよ。
そして、自分を突き詰めていく中で見つけた本当の自分っていうのを、知っている人だと思う。
自分の魂は何をしていると喜ぶのかって言うことをわかっているから輝いているんだと思う。そして、輝いている人って必ず、理解してくれる人が現れると私は思ってます
実際、女だって30後半になると元々の顔立ちなんかより、生きかたみたいなものが顔に出るようになると思うんだけど、吉田さんてすごくいい顔してるし、女らしいと私は思う。同じように彼女を眩しく見てるような男性は必ずいるだろう。
田舎のコンビニに行くと虫とか暴走族とかいっぱい集まってくるけど、自ら光ってる人って、やっぱり人を引き寄せると思う。その中にはほんとうに自分にとって大切になる人が必ず含まれてると思います。
べつに、オリンピック選手ぐらいの一流のなにかになれなければ「輝けない」って言ってるわけじゃないですよ。
自分の好きなところいいところを伸ばしていく中で自分が磨かれることが必ずあって、だから輝けるんじゃないですかって言いたいだけです。
今ならただでよめますよ。
※ドラマは見てません。「やっぱ嫌いだなー」っての確認するために見るような趣味はないので