卓球の全日本選手権は16日、東京体育館で開幕した。開会式に参加した昨年男子シングルス覇者でリオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(27=ビーコン・ラボ)は18年秋開幕予定のプロアマ混合の新リーグ「Tリーグ」への不安を口にした。
日本協会はもともとプロリーグ化を視野に入れていたが、実業団チームからの反対もあり、プロアマ併存の形式に変更された。水谷は「欲していたのはプロリーグで、Tリーグではない。どれだけ選手のためになるかもわからない」と戸惑いを隠せなかった。
今大会には史上最多9度目の優勝がかかる。同じ五輪代表だった吉村真晴(23=名古屋ダイハツ)、丹羽孝希(22=明大)、13歳ながら世界ジュニア2冠の張本智和(エリートアカデミー)ら若手の突き上げは激しいが「若手、若手と言われる中で、勝ち続けて実力を証明したい」と意気込んだ。