上田女流三段、愛娘に癒やされ第2局へ「しっかり準備したい」…女流名人戦先勝から一夜

2017年1月16日10時41分  スポーツ報知
  • 勝利から一夜明け、笑顔で本紙を手にする上田初美女流三段

 里見香奈女流名人(24)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=に上田初美女流三段(28)が挑戦している将棋の第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負(主催・報知新聞社など、特別協賛・株式会社ユニバーサルエンターテインメント)の第1局から一夜明けた16日、先勝した上田は早くも次局を見据えた。

 「先勝」の大見出しと自らの笑顔の写真が躍る16日付スポーツ報知を手にした上田は、照れくさそうにポーズを取った。「1局勝っただけですからね…。次は先後(先手後手)が決まっているので、1週間しっかり準備したいです」

 神奈川県箱根町の岡田美術館で行われた第1局。上田は終盤で放った絶妙手▲5一角で激戦を制した。検討陣の読み筋に全くなかった一手には将棋界から絶賛の声が相次いでおり、対局後、上田が夫の及川拓馬六段(29)と電話で話した際も「▲5一角は見えなかった。いい手だったね~」と評価してくれたとか。「でも、テレビ電話で娘(1歳)が手を振ってくれたのもうれしかったです。癒やされました」

 積極果敢に攻めての先勝を受け「自信を失わずに強く戦おうと決めていたので、後に退いた手もなく勝てたことを、いい意味で自信にしたいです」と次局以降につなげるつもりだ。

 一方の里見は「もっと考えて指すべきところはたくさんあったのに、すぐ指してしまっていたので、次はしっかり読みたいと思います」と反省。「少し気が引き締まっていなかったので、教訓にしたいです。(先勝され)追い込まれた状態からでも自分の力を出し切れるように、一手一手考えていきたいです」と巻き返しを誓った。

 第2局は22日、里見の故郷である島根県出雲市で行われる。

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