企業物価指数 21か月連続で下落

企業物価指数 21か月連続で下落
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企業の間で取り引きされるモノの価格の動きを示す、先月(去年12月)の企業物価指数は、原油価格が低い水準にとどまったことから、前の年の同じ月を1.2%下回り、21か月連続で下落しました。
日銀の発表によりますと、先月の企業物価指数は平成22年の平均を100とした指数で99.7となり、前の年の同じ月を1.2%下回って、21か月連続の下落となりました。

これは、原油価格がこのところ上昇しているものの、なお低い水準にとどまっていることが主な要因で、分野別に見ますと、「電力・都市ガス・水道」が10%と大幅に下落したのをはじめ、「化学製品」が4.7%、「プラスチック製品」も2.4%下落しました。この結果、去年1年間の企業物価指数は、前の年を3.4%下回り、2年連続の下落となりました。

このように企業物価指数は下落の傾向が続いていますが、アメリカのトランプ次期大統領が掲げる経済政策への期待感などを背景に、エネルギーや資材の価格が上昇していることや、外国為替市場で円安傾向が進んでいることから、下落の幅は縮小傾向が続いています。

日銀は「トランプ次期大統領がどのような政策を行うかは不透明で、資源価格などは見通しづらく、動向を注視したい」と話しています。