タリウム事件 元女子大学生側「責任能力ない」無罪主張
3年前、名古屋市で知り合いの女性を殺害したほか、同級生2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われている元女子大学生の裁判員裁判が名古屋地方裁判所で始まり、元女子大学生の弁護側は「被告には精神障害があり、事件当時、責任能力はなかった」として無罪を主張しました。
21歳の元女子大学生は平成26年、名古屋市の自宅アパートで、訪ねてきた知り合いの森外茂子さん(77)を、おので殴ったうえ、首を絞めて殺害したほか、高校生だった平成24年には、仙台市で高校と中学時代の同級生の男女2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとしたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われています。
元女子大学生は逮捕されたあと、「子どものころから人を殺してみたかった」などと供述し、捜査段階と少年審判で精神鑑定が行われた結果、家庭裁判所が「責任能力はある」と判断し、元女子大学生は検察庁に送り返されて起訴されました。
16日の初公判で、元女子大学生は「タリウムを飲ませても、人が死ぬという認識はなかった」などと述べました。
また、弁護側は「被告には精神障害があり、事件当時は『人が死んでいく過程を見たい』という自分の興味に対し、善悪の判断ができず、責任能力はなかった」として無罪を主張しました。
裁判は元女子大学生の責任能力の有無が最大の争点となり、判決はことし3月に言い渡される予定です。
元女子大学生は逮捕されたあと、「子どものころから人を殺してみたかった」などと供述し、捜査段階と少年審判で精神鑑定が行われた結果、家庭裁判所が「責任能力はある」と判断し、元女子大学生は検察庁に送り返されて起訴されました。
16日の初公判で、元女子大学生は「タリウムを飲ませても、人が死ぬという認識はなかった」などと述べました。
また、弁護側は「被告には精神障害があり、事件当時は『人が死んでいく過程を見たい』という自分の興味に対し、善悪の判断ができず、責任能力はなかった」として無罪を主張しました。
裁判は元女子大学生の責任能力の有無が最大の争点となり、判決はことし3月に言い渡される予定です。