2005年7月7日
第一回学校保健安全委員会開催
「テレビと子ども」
去る7月7日、第一回の学校保健安全委員会が開催されました。今回のテーマは「子どもとテレビのよりよい関係をめざして」。平日のテレビ視聴時間や起床・就寝時刻、朝食の有無」など、子どもたちの生活実態と改善していきたい点を報告したあと、福浜氏に「テレビと子ども」と題して1時間ご講演いただきました。その概要を報告します。
1.テレビとは?
・ 昭和28年にNHKと日本テレビ,昭和34年にNKTとNHK鳥取放送局、そしてフジテレビが開局。
・ テレビ第二世代に突入。テレビが与える影響の大きさに無関心ではいられなくなった。
→ノーテレビデーの提唱 (日本小児科学会による)
・ 乳幼児への弊害を警告
☆有意語の遅れが見られる
☆視点が合わない
☆表情が乏しい
テレビは一方向、対話は双方向。読み聞かせなどによる親子のふれあいが大切。テレビに子守させていたのではダメ!
2.ゲーム脳とは?(日本大学 森 昭雄教授による)
・ 1日2時間、週4日テレビを見ている子どもの脳波を測定。
→認知症(アルツハイマー)同様の脳波を確認!
・ 脳の仕組みから・・・
ゲーム中は、「記憶、意志、想像、創造、学習、抑制」などを司る前頭前野を通過せず、すぐ運動野に情報が伝達される。
→前頭前野未発達の恐れあり!
*ゲーム脳についてはデータの取り方などに
問題ありとの意見もあり、現在も研究途上のテーマである。
3. テレビは悪?
・ テレビは脳をリラックスさせる。
要はバランス
・しかし、10歳までに脳はほぼ確定
親の責任として、子どもの習慣作りに積極的に関与を!
<具体的には>
☆タイマーをセットして、
約束の時間になったらテレビを切る
☆親子で会話のキャッチボールをする
☆ノーテレビデーなどを通して
親自身が「見せる意識」を持つ。
→中ノ郷小では、昨年11月に
ノーテレビデーを実施。
4.メディア・リテラシーとは
・メディアとは・・テレビ、新聞、雑誌、広告、インターネットなど
・リテラシーとは・・それらを主体的に判断し、活用する力
情報判断応力を育てよう!
情報を遮断するのではなく、
自分で善悪を判断し、活用することが大切
・ テレビCMはまさに制作者側の意図を反映したもの
たとえば消費者金融のコマーシャルや、リフォーム詐欺のパンフレット
・ 中ノ郷小5、6年生で「メディア・リテラシー」を実践。
6年「インターネットの
掲示板について考える」
5年「テレビや新聞の
情報について考える」
☆5年生の場合・・JR尼崎線列車脱線事故の報道を取り上げて・・・
「運転士が速度超過?」(2日後の見出し)
→ひどい運転士がいるなあ。許せないなあ・・・。
「駅増加しても同じダイヤ」(一週間後の見出し)
→運転士だけの責任じゃあなさそうだぞ。
・ 一つ一つは確かに事実。しかしバラバラに切り離して、それだけで判断すると、とても危ういことに!
<子どもたちからの3つの質問>
(ア)テレビのよい面と悪い面は?
◎離れていても、相手のことがよくわかる
(スポーツ選手へのインタビューなどがその例)
▲一つの情報には限りがある。一つの事実が真実ではない
<誤解や風評を生む怖さの自覚を>
→ 中国での1万人デモと大使館襲撃事件:二つを結びつけるような報道のあり方と、短絡的に受け止めてしまう側双方に問題あり。
中国への旅行客激減!という事実
(イ) ニュース作りの注意点は?
・複数でチェックすること
・なぜ報道するのか、絶えず問い続けること
→ 二度と同じ過ちを犯さないため、という姿勢
(ウ) 子どもたちに知ってほしいことは?
・情報は、発信者の思い、考えを反映したもの
・自分で判断することが大切
・一人一人が情報発信者
AさんがBさんをたたいた・・確かに事実。しかしAさんの背景を、より多くの情報を重ね合わせ、探っていくことが大切。一つの事実だけで「Aさんはこわい」とみんなが判断したら、Aさんはどうなるか・・・。
子ども、保護者、先生みんなが、Aさんの背景を考えれば、たたくという行為もなくなるかもしれない。
5.贈りたい3つのことば
@夜回り先生(水谷おさむ先生)
「10褒めて1叱る」
A レク授業先生(高塚人志先生)
「役立ち感、自己肯定感を」
B 校長先生(上田知子先生)
「わたしの子どもからわたしたちの子どもたちへ」
ご講演の内容を元に、浜坂小学校としてもノーテレビデーやメディア・リテラシーに関する学習など、具体的に取り組んでいきたいと考えています。ご期待ください!
(文責 鈴木徹)