思いもよらぬ大きな災害の後遺症がまだひどい状態ですが、復興に向かってそれぞれの努力がなされています。多くの善意が力強く後押ししているのはうれしいことです。近年、信じがたい事件が次々と起きています。低年齢の子どもたちの凶悪な犯罪、親の子どもに対する虐待、大人同士の一時的感情による殺人、あるいは金銭がらみの事件。また、青少年のマナーの悪さなどを挙げていくと実に悲しい気持ちになります。
川口市立東本郷小学校の桑原清四郎校長先生が児童の育ちを心配され「脳科学」を心の教育のコンセプトに置き、日本大学院教授の森昭雄先生を招き勉強を進めていらっしゃいます。森先生は「ゲーム脳の恐怖」「ITに殺される子どもたち」などの著書があり、幼児期にテレビゲーム・メール・チャットなど機器に生活を支配されているとその脳は健全に育たないと強く警告されております。皆様の宝であり、日本の未来を支える子どもたちが犯罪に巻き込まれたり、加わったり、またゲームなどで脳の成長のないまま自己中心でキレやすい子になると取り返しがつきません。
今、幼児期にふさわしい育ちの場を作るために保護者様と園が手を携えるのは当然のこと。さらには、以前あったようなご近所方々のお世話をいただきながら、安全かつ安心して育てたり、育ったりする環境を作りたいと願っています。幼児のとき、体をいっぱい動かし楽しい思いをする。親子で手を取って話し合い、コミュニケーションをとり笑い合っていろいろな体験をする生活をすれば、脳は育ちますし、心も育つと多くの知識人がおっしゃっています。
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