思いもよらぬ大きな災害の後遺症がまだひどい状態ですが、復興に向かってそれぞれの努力がなされています。多くの善意が力強く後押ししているのはうれしいことです。近年、信じがたい事件が次々と起きています。低年齢の子どもたちの凶悪な犯罪、親の子どもに対する虐待、大人同士の一時的感情による殺人、あるいは金銭がらみの事件。また、青少年のマナーの悪さなどを挙げていくと実に悲しい気持ちになります。
川口市立東本郷小学校の桑原清四郎校長先生が児童の育ちを心配され「脳科学」を心の教育のコンセプトに置き、日本大学院教授の森昭雄先生を招き勉強を進めていらっしゃいます。森先生は「ゲーム脳の恐怖」「ITに殺される子どもたち」などの著書があり、幼児期にテレビゲーム・メール・チャットなど機器に生活を支配されているとその脳は健全に育たないと強く警告されております。皆様の宝であり、日本の未来を支える子どもたちが犯罪に巻き込まれたり、加わったり、またゲームなどで脳の成長のないまま自己中心でキレやすい子になると取り返しがつきません。
今、幼児期にふさわしい育ちの場を作るために保護者様と園が手を携えるのは当然のこと。さらには、以前あったようなご近所方々のお世話をいただきながら、安全かつ安心して育てたり、育ったりする環境を作りたいと願っています。幼児のとき、体をいっぱい動かし楽しい思いをする。親子で手を取って話し合い、コミュニケーションをとり笑い合っていろいろな体験をする生活をすれば、脳は育ちますし、心も育つと多くの知識人がおっしゃっています。

平成17年は酉年です。本園の園章は東天紅です。朝一番の太陽の光が管理棟の園章にあたりますと冬晴れの中、とても美しく輝きます。地域の皆様、卒園児、そしてその保護者様、在園児とその保護者様。いろいろな方々に見守られご支援いただきながら、今年は本園も開園40周年を迎えます。本園の理事である長嶋守好さんが、数年前に向井千秋さんが実験的に宇宙に持って行ったバラの枝分けしたもの、名づけて「オーバーナイトセンセーション」を、正門左側のどんぐりの木の下に植えてくださいました。40周年が始まる春には、愛らしいピンクの花をつけてくれ、新たな出発を祝ってくれることでしょう。楽しみなことです。ますます教職員心一つにし、思い上がる事なく、この不透明な時代に教育の目標を見失わないようにしっかり励みたいと思います。どうぞ今年度もよろしくお願いいたします。
1月19日、年長組・年少組は越谷の健康福祉村にたこあげに行きました。とても強い風と映画の撮影をしていたので、十分にはあそべませんでしたが、頬を赤くし息をはずませながら、ともすればぐるぐる回る糸を一生懸命引っ張っていたのが印象的でした。
1月26日未就園児のお子さんたちが園に来てくれました。どのようなお手伝いができるのか、関わりができるのか教師は心配でしたが、大体の子どもたちは張り切っていました。
   
1月28日、消防車・起震車が園に来ました。年少組は赤い車、消防車はとても好きですが、年長児はスマトラ沖地震の災害、中越地震のニュースを見聞きしておりますので、取り組みの表情が違いました。
1月30日の講演会は大変熱心にかつ真剣に話しを聞かれた205人のお父さんお母さん。その態度は好ましいものでした。