多くの人が出入りする寮で心配なのが盗難です。現に寮での盗難はよく報告されており、ぜひ対策をしておきたいものです。寮生活を始めるにあたって押さえておきたい、盗難防止のポイントをご紹介します。
☆まずは寮のタイプを知ろう
寮の建物の構造にはいくつかのタイプがあり、そのタイプごとにセキュリティは異なります。新しい寮として増えているのは、ワンルーム寮と呼ばれる、アパートやマンションと同じ構造をした寮です。このような寮は、通常の1人暮らしと同じく完全個室であるため、戸締まりに気をつけていれば部外者の侵入は防ぐことができます。
一方で、よくある寮の構造としては、3〜4人分の個室と共用スペース(洗面所・トイレ・洗濯機・お風呂など)が1セットになったルームシェアタイプや、シンプルな個室と寮全体での共用スペース(洗面所・トイレ・洗濯機・お風呂・食堂など)で構成されている集合寮タイプが挙げられます。このような寮は、共用スペースが多く人の出入りも活発であるため、ちょっとした不注意が盗難につながる可能性があり、盗難防止の工夫が求められます。
☆共用スペースが多い寮では注意が必要
共用スペースの多いルームシェアタイプや集合寮では、どのような盗難トラブルがあるのでしょうか。よく起きるのは、洗濯機・乾燥機に入れっぱなしにしてしまった衣服がなくなっている、洗面所や浴場に置いた洗面グッズが目を離したスキになくなっていたなどのトラブルです。また重大なトラブルでは、食堂やお風呂へ出かけている間に部屋の財布や貴重品がなくなっていた、というケースもみられます。
これらのトラブルの原因としては、単なる取り違えなどのミスから、内部の従業員による意図的な盗難、さらには外部からの侵入者による盗難まで様々です。ルームシェアタイプや集合寮タイプは人の行き交いが活発であり、個室のドアが簡易的であることが多いため、このようなトラブルが比較的生じやすくなっているのです。そのため、寮生活にあたっては十分な配慮をしていきましょう。
☆ちょっとした配慮で盗難防止
ルームシェアタイプや集合寮タイプの寮で生活するにあたり気をつけたいのは、貴重品を肌身離さず持ち歩くこと、戸締まりをしっかりとすることです。食堂や自動販売機などで部屋を出る際も、なるべく財布などは身につけて行動しましょう。お風呂の場合は、脱衣所に貴重品を置くと危険なため、自室の戸締まりをしっかり確認すること、さらに貴重品は見つかりづらい場所に隠しておくことがポイントです。
また、近くの部屋の従業員とあいさつを交わす仲になっておけば、不審者が部屋の近くをうろついていた時に、お互い注意することができます。忙しい会社生活ですが、もし余裕があれば寮の仲間との交流を深めていくと、盗難防止だけではなく日頃のコミュニケーションの円滑化にもつながるためおすすめです。
☆寮に持ち込む物も選別しよう
寮生活を始めるにあたって、快適なプライベートを過ごすために、こだわりの家電や生活用品を持ち込みたくなるものです。もちろん、生活を充実させるためにはこだわりが大切ですが、あまり高価なものを持ち込むと、盗難のリスクが上がってしまうため注意が必要です。
自分にとって価値のある物を持ち込む場合は、いっそう戸締まりに気を配ったり、置き場所を工夫したり、高価なものを持っていることをあまり言いふらし過ぎないようにしたりといった配慮をしてみましょう。もし寮生活が短期間であれば、最低限の生活用品とともに、身軽な状態で入寮することも一案です。防犯の工夫さえすれば、安心に生活できる寮生活です。ぜひ周囲の従業員たちと打ち解けながら、楽しく過ごしましょう。