二社しかないカラオケメーカーのどちらがいいの?について
レッツカラオケDAM、JOYSOUND!
おさっぴろでぇす。
今回は、ひとりのカラオケ好きとして、書いておかなければならないテーマ。二社しかないカラオケメーカーのどちらがいいの?という記事だ。ちなみに過去に一度この内容は書いたし、いくつか他の記事と重複する点もあるが、リライトも兼ねてまとめ直してみたのでその点はご容赦いただきたい。
はじめに今回記事を書くにあたり、ツイッターでタイトル通りのアンケ―トを実施してみた。あくまで参考にしかならないとは思うが以下の結果を得た。
再度アンケ―トしまっす!!ぜひご協力をお願いします!
— おさっぴろ。 (@osappiro6989) 2017年1月15日
「カラオケはDAM、JOYSOUNDのどちらがいい?」
という訳で、今回のアンケートではDAMのほうがいいという結果だった。
ちなみにワタクシ自身は、DAMもJOYSOUNDも好きだ。これは両メーカーに気を使っているのではなく、どちらもいい点があると素直に思っているのだ。だからカラオケはDAMで歌う日もあれば、JOYSOUNDで歌う日もある。という訳で両社の特徴を次項より書いていく。
ユーザーから選ばれるカラオケ(=スタンダード)である事が大事
カラオケを選ぶ際、一番のポイントとは何だろう?
音?曲の多さ?良質なコンテンツ?確かにこのあたりがポイントと言えるだろう。しかしワタクシは考えた。
ユーザーにとっての決め手とはそれぞれ異なるものだ。音を優先する人も居れば、曲数を優先する人だっているだろう。前項のアンケートではDAMに軍配が上がったとはいえ、これだけで選ばれるカラオケはDAMと断言する事は出来ない。
ワタクシはこう思うのだ。前述した音とか曲の多さも踏まえて、
いま現在のカラオケのスタンダードはどちらなのか?
が大事なのだと思う。
スタンダード、つまりいま現在ユーザーに選ばれるカラオケはどちらなのか?そしてその理由は何か?を探る事が先決だ。その上での「どちらがいい」なのではなかろうか?
この点について、現時点で言及している他の記事は見当たらなかった。カラオケに関する記事は業界の人が書いているものが多く、なかなかそこまで踏み込んで書けない事情があるのかもしれない。
だから当記事ではそこに重点を置いて書いてみた。では行ってみよう。
DAMの特徴は?
▼ 画像は2010年登場のLIVE DAM(DAM-XG5000)
(画像はCLUBDAM.com「LIVEDAM」より引用http://www.dkkaraoke.co.jp/business/karaoke_service/products/livedam/)
まずDAMの特徴から。
DAMの最大の特徴は何かだが、歌える拠点(お店)が日本で一番多いことだろう。
前項でユーザーにとっての決め手は個々により異なると書いた。
それを踏まえた上で書くが、ワタクシ個人としては、歌える拠点数が日本一である事は、スタンダードと呼べる最大の条件ではないか?と思っている。
しかもDAMもJOYSOUNDも両方が置いてある店舗ではなく、DAMしか置いていない直営店の数が日本で一番多いのだ。
(参考)2016年度の直営店数について
✔ DAM(ビッグエコー):481店舗(日本一!)
✔ JOYSOUND(JOYSOUND直営店):102店舗
何故、店舗数が日本一になったのか?
▼ 画像は2015年登場のLIVE DAM最新機種「LIVEDAM STADIUM」
(画像引用元:DAM[http://chubu-sound.com/html2/dam-xg7000.html})
店舗数が日本一になるには、ユーザーから評価され続けなければ実現しないはずだ。その理由を探ってみよう。
音がいいカラオケ
ひとつは「音がいいカラオケ」というイメージが定着したからではないかと思う。それもただのイメージではなく、音がいいカラオケを先に出したからなのだ。それが2010年に登場したLIVEDAMだ。
ちなみにここで書いた「音がいい」とは、生音演奏楽曲の導入により、原曲の再現性が良い事を言う。
プロによる生音演奏楽曲を、ヒット曲はもちろん、多ジャンルにわたり業界最多※の楽曲数で搭載。深みのあるサウンド、グルーヴ感あふれる演奏が、歌声をさらに引き立てます。※ 2014年3月現在
(CLUBDAM.com「LIVEDAM説明文」より引用https://www.clubdam.com/livedam/)
カラオケ機器は約2~3年でリニューアルを繰り返しているのだが、2015年にリリースされた最新機種「LIVEDAM STADIUM」に至るまで、特に大幅な音の改良は無い。つまり2010年のLIVEDAMが、それだけユーザーに評価された機種であったと言える。
対するJOYSOUNDは、音に関してはDAMより劣っていたことは否めない。両者を比較する資料こそないものの、今の最新機種MAXになってから、JOYSOUNDは以下のプロモーションを行っている。
▼「JOYSOUNDは音がいい!」
www.youtube.com
(引用元:JOYSOUNDhttps://max.joysound.com/.html)
このように言っている点をみても、DAMの音の良さを認め、それに対抗している意識がうかがえる。
メディアの露出が多かった。
▼ May J.さん
DAMが評価された理由のひとつは、メディアへの露出が多かった点だろう。例えばカラオケの登場する歌番組。有名どころとしては、2011年より放映開始され、2015年に終了した「関ジャニの仕分け∞」があげられる。あの歌姫May J.の出世番組と言われたものだ。
ここではDAMの精密採点DXが使われていた。もちろんこの採点機能が優秀だった点も前提にあるが、そもそもこういったメディア露出戦略はDAMの得意分野と言える。ユーザーは知らず知らずのうちに、カラオケ=DAMというイメージが刷り込まれていくのだ。
▼ JOYSOUNDのAKB48起用CM
www.youtube.com
(配信者:山地由里)
対するJOYSOUNDも、2011年よりイメージキャラクターにAKB48を起用するなど、目の付け所は良かった。しかし結果としてはDAMの方が一日の長があったのだろう。
それを示すひとつのエピソードとして、カラオケのリモコンを「デンモク」と呼ぶ人が非常に多い点が挙げられる。
▼ 初期のデンモクの画像。本体に大きく「デンモク」の文字が記載されている。
(デンモクの画像:wikipedia「デンモク」より引用)
実はデンモクはDAMのカラオケリモコンの名称で、JOYSOUNDには「キョクNAVI(現在はキョクナビ)」という名称がある。もともとDAMは2002年頃からこのリモコンを投入しており、ユーザーにリモコン=デンモクという認知をさせる事に一役買っている(ちなみにJOYSOUNDの場合はやや遅く、2004年頃より「キョクNAVI」を導入している)
このようにメディアの露出や、ユーザーの認知に関する戦略にDAMが長けていたという点は、ユーザーから評価される理由と言えるだろう。
積極的に直営店を増やしてきた
(引用元:http://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/p1.php)
上記の表は、全国カラオケ事業者協会さんが公開しているデータのひとつで、内容は「カラオケ参加人口とカラオケボックスの推移の表」だ。
画像が小さく見にくいのでひとことで言うと、1995年頃がカラオケブームのピークであり、以後はカラオケ人口が減少していく。2008年頃がもっともカラオケ人口が減っており、以後緩やかに回復している。
前項でDAMの直営店「ビッグエコー」が店舗数日本一と書いたが、実は2011年頃までは、DAMの直営店数は日本一ではなかったのだ(シダックスが一位だった)
もともとDAMは機器メーカーであり、そもそもの立ち位置はカラオケ店に機器を導入する方が優先だったので、それも納得出来る。
ここからはワタクシの推測に過ぎないが、冒頭の表から考えるに、DAMも当初は機器の開発と導入を積極的に行っていたが、結局は直営店を増やしていかねば立ちいかなかったのではないか?実はJOYSOUNDも2012年以降、急速に直営店数を増やしている。このこともその裏付けと言える。
そして結果的に、DAMのビッグエコーが店舗数一位になり現在に至っている。これらの状況を踏まえると現在のカラオケのスタンダードはDAMであると言えるのではなかろうか?
JOYSOUNDの特徴は?
▼ 画像は2015年登場のJOYSOUND最新機種「JOYSOUND MAX]
(引用元:JOYSOUNDhttps://max.joysound.com/.html)
JOYSOUNDの特徴について書く。
大きな特徴としては曲数が多い点だろう。その数なんと25.5万曲と言われており、5万曲以上も差をつけDAMを圧倒している。
▼最新機種における曲数の比較
メーカー | 機種名 | 曲数 |
DAM | LIVEDAM STADIUM | 約20万曲 |
JOYSOUND | JOYSOUND MAX | 約25.5万曲 |
曲数が多いという点は、カラオケを選ぶ際の重要なポイントと言える。歌える拠点が少ないのがJOYSOUNDの短所とは言え、曲数の多さでJOYSOUNDを評価する人も多いだろう。
ワタクシもJOYSOUNDを歌いに行く理由のひとつは、曲の多さだと思っている。
流行りのコンテンツをいち早く導入してきた
▼ かつてJOYSOUNDがイチオシしていたマクロスFのコラボルーム企画の画像
(画像はhttp://shop.joysound.com/campaign/macross-room/より引用)
JOYSOUNDは、若者向けのボカロやアニメコンテンツの導入がとても速かった。
今でこそ、DAMにもボカロ曲は多数入っているが、そもそもの導入はJOYSOUNDが先である。それもなんと今から約10年前、現在の三代前の機種「HYPER JOY WAVE」の頃から既にその取り組みは始まっていた。
また動画撮影機能をいちはやく取り入れ、SNS機能を持たせた「うたスキ」を導入したものJOYSOUNDが先だった。DAMに至っては数年遅れて動画撮影が出来るようになったが、当初は歌った曲の録音しか出来なかったのである。
(なお現在では「うたスキ」にSNS機能は無い)
このように革新的な取り組みについては、JOYSOUNDは常に先を行っており、実際に多くのユーザーを開拓した。この点を評価してJOYSOUNDを好きだというユーザーも多い。
最新機種MAXで、音が飛躍的に良くなった
とはいえ、近年ではDAMもボカロ等のコンテンツを整え、JOYSOUNDとの差を埋めてきた。こうなると歌える店舗数が多いDAMの優勢が浮き彫りになってくる。
現在の状況はここだ。
しかしながらJOYSOUNDもスタンダート化を積極的に進めている。
大きな躍進と言えるのが、最新機種JOYSOUND MAXで前項に書いた通り「音が飛躍的に良くなった」点だろう。
ワタクシ自身は現在のDAMよりも、MAXの方が音がいいと思っている。
(ただし曲にもよります)
だからJOYSOUND MAXが多くのユーザーに認知され、評価されていけば、この先のスタンダード化に変化が出てくるかもしれない。
他にもMAXでは革新的な機能が次々と実装されている。
例えば、スマホアプリでギター演奏の機能が付与された。これにより歌が苦手という人でもカラオケに楽しく参加出来る機能となっている。
(画像はhttps://www.joysound.com/web/s/joy/naviapp/gakki?_ga=1.92330270.2019630598.1480909018より引用)
それ以外にも下記の機能が追加され「かゆいところに手が届く感」が高いカラオケになっている。
(画像はhttps://www.joysound.com/web/s/joy/naviapp/gakki?_ga=1.92330270.2019630598.1480909018より引用)
このように、JOYSOUNDは機器の性能はDAMに勝るとも劣らない状況になっている。更に革新的な試みはJOYSOUNDから発信されるケースが多い。そして決め手として、曲数がJOYSOUNDの方が遥かに多いという付加価値を持っている。
歌える拠点数自体は、すぐには差が埋められないかとは思う。
しかしながら、その他の部分でユーザーからの評価を勝ち取れば、やがてJOYSOUNDがスタンダードカラオケになれる日も遠くないと思う。
まとめ
という訳でまとめ。
前提としては、どちらがいいの?という基準はユーザーによって異なり、一概には言えない。
しかしながら、DAMはもともと音がいいカラオケという評価を得た事や、メディアの露出戦略に長けている点から店舗数を着実に伸ばし、2016年末の時点で店舗数が日本一だった。
これらの事実を踏まえ、ワタクシおさっぴろが書く「どちらがいいの?」については、DAMが現在のカラオケスタンダードであると結論付けたい。
シメのひとこと
今回は、いちユーザーの目線でDAMおよびJOYSOUNDの両社を比較してみた。あなた様がカラオケを選ぶ際の参考になれば何よりである。
それでは今回はここまで。
皆様、良いカラオケライフををを!