フリーランスエンジニアになる前に知っておいて欲しい業界の実態について


27歳の頃にフリーランスエンジニアになって、そろそろ3期目になるりゅうけんです。


振り返ってみると、サラリーマン時代よりは、今の働き方の方が圧倒的に満足度が高いです。エンジニアとしての収入は4倍弱になったし、労働時間も3分の2くらいになったので。


しかし、フリーランスならではの苦しみもそれなりにあったし、多少の後悔もゼロと言ったら嘘になります。メリットは非常に大きいけど、デメリットもなくはないよということです。


今日は、20代中盤からフリーランスの酸いも甘いも経験してきた僕のぶっちゃけ話回にしようと思います。これからフリーランスエンジニアになろうか迷っている方にとって少しでも参考になればと。


フリーランスエンジニアといっても働き方は色々

まず、イマドキのフリーランスエンジニアの働き方についてざっくり解説しましょう。


フリーランスエンジニアというと、一般的には「自宅なり個人オフィスで作業をこなし、リモートでクライアントとやりとりしながら納品するもの」と思われているそうです。そして、それが「フリーランスエンジニア」のハードルを上げていると。


ところが、一口にフリーランスエンジニアといっても、実は様々な働き方があるんですよね。僕は今は大きく分けてこちらの4種類があると思ってます。


■ 「エージェント活用型」で「常駐型」
■ 「エージェント活用型」で「非常駐型」
■ 「エージェント非活用型」で「常駐型」
■ 「エージェント非活用型」で「非常駐型」


エージェント活用型とエージェント非活用型

フリーランスエンジニア向けに案件を紹介する仲介業者のことをエージェントと呼びます。リクナビとかのことを「転職エージェント」って呼びますよね。アレと同じ。


特定のエージェントに営業活動や、契約関連の業務を任せる代わりに、毎月依頼元から受け取る報酬の数%を手数料として支払うのが、「エージェント活用型」のエンジニア。僕は基本的にこれです。


一方、「中抜きされたくないわい!全部自分でやるわい!」というのが、「エージェント非活用型」のエンジニアです。彼らは、以前所属していた企業から縁故で案件を切り出してもらったり、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサービスなどを活用して仕事を獲得しています。


常駐型と非常駐型

依頼元企業のオフィスに常駐して、サラリーマンと横並びで業務をこなすのが「常駐型」です。


一方、自宅またはカフェや個人オフィスで作業をする、いわゆる「リモートワーカー」をまとめて「非常駐型」と呼びます。


「エージェント活用型」のエンジニアのほとんどは「常駐型」です。逆に、「エージェント非活用型」のエンジニアは大体「非常駐型」となります。もちろん例外もあって、僕は基本的にエージェント活用型ですが、非常駐型の案件もよくやってます。


各働き方のメリット/デメリット

各働き方のメリット/デメリットを分析すると以下の図のようになります。



・【「エージェント活用型」で「常駐型」】は、中抜きされる分、報酬が低く、企業に常駐するので時間的自由度も低い。その一方で、エージェントが仕事を見つけてきてくれるため仕事の継続性、安定性は非常に高い。


・【「エージェント活用型」で「非常駐型」】は、中抜きされる分、報酬が低いが、非常駐なので時間的自由度が高い。ただし、案件数自体が少ないため、常に非常駐型の案件に巡り会えるわけではない。


・【「エージェント非活用型」で「常駐型」】は、中抜きされない分、報酬は高くなるが、企業に常駐するので時間的自由度は低い。また、自分で営業活動を行わないといけないため、仕事が途切れる可能性が高い。


・【「エージェント非活用型」で「非常駐型」】は、中抜きされない分、報酬は高くなり、常駐なので時間的自由度も高い。その一方で、自分で営業活動を行わないといけないため、仕事が途切れる可能性が高い。


個人的には、はじめてフリーランスエンジニアになるなら、どれだけコネを持っていようが、まずは【「エージェント活用型」で「常駐型」】で独立することをオススメします。やはり、「仕事が途切れるリスク」を最小化しておいた方が、精神衛生的にも良いんですよ。エージェントを使わずに仕事をとったりするのは、慣れてきてからですね。


まず登録しておくべき優秀なエージェントはこちらで紹介しているので、参考にしてみてください。ギークスジョブレバテックフリーランスは鉄板中の鉄板です。


また、コネなしで非常駐型の案件を取りに行くなら、最近だとこのようなサービスを活用するといいです。月40時間稼働(報酬は10万円以上)の小規模案件が豊富に紹介されているので、常駐型案件と並行して請けることも可能です。仕事を分散するのはリスクヘッジにもなるので良いですね。


独立するなら関東圏!名古屋、大阪、福岡ならギリOK!

現状、名古屋、大阪、福岡以外の地方でフリーランスエンジニアとして活動するのは不利です。特に、常駐型案件だとその傾向は顕著。その理由を説明していきますね。


案件の絶対数が全然違う

まず案件の絶対数が全然違います。新進気鋭のIT企業は東京に一極集中していて、そもそも地方に仕事が回ってこない状態になりがちです。


僕は現在大阪でフリーランスエンジニアやってますが、東京でやってた頃と比べると、エージェントが仕事を見つけてくるスピードは断然遅いですからね。


まあ、大阪レベルの市場規模なら十分継続的に案件を渡り歩くことは可能ですが、まさに「田舎」と呼ばれるレベルの地方だと、なかなか仕事は見つからないと思います。


報酬の基準が全然違う

報酬額の基準も、東京と地方では日本とポルトガルくらい違います。ポルトガルは言い過ぎかもしれないけど、それくらい違いますw


大阪でも、東京の基準と比較すると10万円くらい低いですからね。東京で月70万円の案件なら、大阪だと月55万〜60万円くらいになるというのが業界の暗黙の了解。東京は物価が高いといえど、報酬はそれ以上に高いのです。人材不足が半端ないから。


なので、若くて未婚でフットワークに自信のあるエンジニアだったら、まずは東京に移住してフリーランスエンジニアになってみるのも悪くないと思います。渋谷周辺のアプリ開発系エンジニアなら、年収1000万円以上はザラですし、東京で独身でそれだけお金あったら人生楽しいでしょうねw


ちなみに、主に東京の案件を扱っているエージェント企業「レバテックフリーランス」の調査結果によると、レバテックフリーランスに登録しているエンジニアの7割近くは月収60万円以上とのことです。やっぱ東京はええなあ。


仕事の質も違う

東京のITベンチャーなんかは新しい技術をどんどん取り入れて行く傾向があるのですが、地方ではレガシーな技術でシステム開発している現場も多くあります。そのため、新しい技術に積極的に身につけていきたいエンジニアは地方だと満足できない可能性があります。


僕はインフラエンジニアですが、東京ではいわゆる最先端のクラウドインフラサービス、つまり「Amazon Web Service」や「Google Cloud Platform」のようなサービスの導入を目的とした、既存のデータセンターのサーバからのリプレース案件が沢山ありました。


僕はフリーランスなりたての頃からこのような技術に触れる機会が多く、大阪に移住しても十分やっていけるだろうという自負があったんですが、いざ大阪に来てみると、大阪ではまだクラウドインフラが浸透しておらず、技術の使い所がありませんでした。あと、結構subversion使われてて、gitの使い方みんな知らないっていう。


「東京に本社がある企業の地方支店」が依頼元だったりする場合は、現場の技術に対する感度が高いため、学べることも多いと思いますが、ガチの地方に根付いた会社だと、使われている技術が古すぎて仕事がつまらない可能性があります。


自分の成長に期待するのであれば、まずは東京が良いと思います。


リモートワークもそこまで浸透しきっていない

リモートワーク主体のエンジニアも以前よりは大分増えました。最近だと、クラスメソッドさんなんかは、大阪、札幌、福岡などへのUターン/Iターンを奨励してますし。


しかし、増えたとはいえまだまだ少数派です。SIerなんかは未だにほとんどが「リモートダメ絶対」ですからね。情報漏洩がうんぬんかんぬんで。


そのため、「地方にいながら東京の案件をこなす」というモデルで食っていくのはあまり現実的ではありません。


また、リモートワークを許可している企業も、「最初の数週間は現場で本人の仕事の出来を見てから許可する」という条件を課しているところがほとんどなので、結局は現場に通える範囲に住んでる人でないとリモートワークは厳しいんですよね。


ど田舎でリモート勤務してるエンジニアももちろんいますが、彼らは「元いた現場にワガママを通した上でやってる」ケースが多く、その分、既に現場からの信頼を勝ち取ってる人なんですよね。


地方在住のまま、一度も都心の現場で働くことなく地方で仕事をするというパターンはほぼないと言っていいでしょう。


これらの理由から、僕はエンジニアの独立は関東圏、せめて、名古屋、大阪、福岡あたりでやった方がいいんじゃないかと思ってます。


独立して良かったこと

ここから、フリーランスエンジニア歴3年目の僕が、「独立して良かった!」と思ったことをまとめていきます。


収入が圧倒的に増えたこと

これが一番良かったことですね。結局、金です。手取り20万円ちょっとの派遣社員エンジニアだった僕が27歳でフリーランスになっていきなり、月収60万円になりましたからね。しかも月収60万円っていっても、最初だから控えめに交渉してそれですよ。それは人生観変わりますよね。


当時、嫁も最初は半信半疑でした。僕がそれだけ稼げるポテンシャルを持ってるはずがないと思っていたんでしょう。独立後、はじめてエージェントから振り込まれた金額をドヤ顔で嫁に見せてはじめて信じてくれましたね。


時間に余裕ができたこと

僕は仕事の継続性、安定性を重視して、エージェント経由で常駐型の案件に参画しました。なので、時間的余裕はサラリーマンの頃とさほど変わらないかなと思っていたのですが、それでも結構余裕ができました。


フリーランスになってからは、清算幅の下限を切らないように月に140〜150時間程度働いてます。派遣社員の頃も残業はほとんどしてませんでしたが、フルタイムで160時間くらいは働いてたので、月に2,3日休みが増えた感覚です。


2,3日休みが増えると、事前に仕事を調整できていれば、平日の混んでいない時にディズニーとかいけます。


責任が軽減されたこと

常駐型のフリーランスエンジニアは、依頼元企業では「業務委託の派遣労働者」という扱われ方をするので、当然ですが、プロパー社員ほどの権限は付与されません。なので、良い意味で責任感に縛られることなく働けるんですよね。


というのも、一般的なフリーランスエンジニアは、契約内容で明記されたこと以外はむしろやっちゃいけないんですよ。なので僕の場合、社内電話にだってフリーランスになってから一度も出たことありません。


正社員だと「今やってる案件と並行して別の案件にもジョインしてくれない?」とか、「別の部署から新人きたから教育してくれない?」みたいな藪から棒なお願いにも対応しなければなりませんが、フリーランス(業務委託契約)の場合、普通に断れます。というか、即決してはいけません。


僕は突然契約外の依頼を出された場合、「エージェント経由でお願いします。」と言ってます。後から正式にエージェント経由で追加の依頼を出された場合、請けるかどうかを判断した後、別途報酬の交渉に入る流れになります。


これって、ある意味正社員より守られてると思いません?


上司がいなくなったこと

正社員だとどうしても、郷に入ったら郷に従えじゃないですけど、社内の人たちとうまく付き合っていく必要があるじゃないですか。特に上司の言うことは絶対なわけです。


サラリーマンの職場における人間関係の悩みって、ほぼほぼ上司が原因です。部下でストレス発散しようとするクソ上司ってどの会社にもいますが、彼らと巡り合ってしまったら運の尽きです。これはサラリーマンとしては避けて通れないリスクになっています。


ところが、フリーランスエンジニアの場合、会社と対等な立場なので、上司がそもそも存在しないんですよ。つまり、誰も僕達に偉そうに言える権利を持っていないのです。これで仕事が予想以上に楽になりました。


交渉は全部他人任せにできること

営業や契約の交渉も、僕もフリーランスになってから一時期個人でやってたんですが、アポ取り、会社訪問、契約書類の作成など、それは面倒くさいことしかないわけです。その作業が何かの価値を生んでいるわけではないので、やりがいもないし、正直やってられません。


しかし、エージェントを活用すれば、このような退屈な作業を全て他人に任せることができます。いやー、便利な時代になった。


エージェントを活用すれば、僕たちエンジニアはスキルシートを書くだけで仕事が見つかります。エージェントの優秀な営業マンが代わりに動いてくれるから。そして、現場に入ってからもずっと契約について面倒見てくれるんですよ。


僕は今は名刺すら持ってません。むしろ、Facebookが名刺代わりでいい気がしてます。


スキルが身についたこと

「フリーランスは得意な技術案件ばかりをやりがちでスキルに偏りが出てしまう」なんて言う人もいますが、これには僕は全くの反対意見です。サラリーマンエンジニアやってる方がもっとスキルは偏ります。


特に大手SIerのサラリーマンエンジニアはヒドイです。会社独自のモジュールが使いこなせるようになってなんぼのもんなんでしょう。まあ、他所で全く役に立たないことはないけど。


また、正社員だと技術以外のことも頑張らないといけないので、限られたリソースを無駄使いする羽目になります。MBOで上司からの印象を良くするために残業するとか、そんなんやってる暇あったら、Liunxのコマンドの一つでも覚えたらいいんじゃないでしょうか。


フリーランスで、さらにエージェント活用型だと、純粋に技術のことだけ考えてられるので腕は上がると思います。特にフリーランスエンジニアは即戦力であることが前提な分、期待に応えるべく自ずと努力もします。


僕は派遣社員やってた頃よりは随分技術力が身についたという自負はありますね。


ブログのネタが増えたこと

あと、何よりブログのネタが増えたことが一番良かったです。実は20代でフリーランスエンジニアって、結構珍しいんですよ。なので、あまり他人が書けない部分に記事で触れることができているように思います。


エンジニアって、今最も多様な働き方ができる職種です。リモートワークだったり、週3勤務だったり。それは他の職種じゃなかなかできないことです。


そして、ブログはその生き方自体がコンテンツになるので、ぜひともエンジニアの方はブログに挑戦してみて欲しいですね。お金にもなるし。


独立して後悔したこと

後悔というほどの後悔は正直ないんですが、フリーランスになって良かったことばかりでもないので、まとめてみました。


お金を借りにくくなること

これは巷でもよく言われていることですが、フリーランスになるとお金を借りにくくなります。フリーランスの社会的地位は驚くほど低いのです。


まあ、お金を借りるシーンなんてそんなにないんですが、不便を感じるのは家を借りる時ですね。なんせ審査が通らない。僕がフリーランス成り立ての頃は、嫁がまだOLやってたので、彼女の信用力で渋谷区のマンションに住めてましたが、嫁も自営業になった今だと多分無理です。


引越しのためにあえて節税せずに税金をガッツリ払って信用力を確保しておく個人事業主もいるくらい、フリーランスの住居問題は深刻です。僕はマイホームは要らない派ですが、住宅ローンも通りにくくなると聞きますし。


サラリーマンの数倍稼いでも、サラリーマンより信用されないというのはおかしな話なんですが、日本のシステムがそうなっている以上、受け入れるしかありません。


あと、クレジットカードを持っていない人は独立前に作っておくことをオススメします。


確定申告が面倒くさいこと

確定申告はやはり面倒くさいんですよね。ただ、クラウド会計ソフトを利用すれば作業を簡略化できます。僕は、freeeというアプリを使って確定申告しています。


しかし、簡略化できるといっても、仕訳は一つ一つ確認しておかないといけないので、コストはまあまあかかります。最近は嫁にPCをプレゼントして、帳簿全般をやってもらうようにしました。


業務委託の立ち位置を理解していないプロパーが時々いること

先ほど述べた通り、フリーランスエンジニアは依頼元企業と対等な立場であるため、「上司」が存在しません。ところが時々、僕達を部下か何かと勘違いしているプロパーがいて、彼らと遭遇した時は運が悪かったと思うしかないんですよね。


僕はある現場で一緒に仕事をすることになったプロパーがあまりに高圧的だったため、3日で契約を打ち切りました。詳細はこちら。


フリーランスエンジニアになると、どれだけ居心地の良い現場でもそこに3年も4年も居座れることはほとんどなく、必然的に様々な現場を渡り歩くことになります。


その分、変なプロパーとも出会う確率が上がってしまうのが少し厄介ですね。遭遇してしまった際は、すぐに撤退して次の案件を探しましょう。フリーランスエンジニアには「逃げる勇気」も必要です。


依頼元企業の突然の方針転換があること

これは実際あった話なんですが、突然依頼元の親会社が「業務委託を採用しない方針に転換する」なんてことが起こります。プロパーだけでチームを固めたいのでしょう。


そうなると、「はい!来月から契約終了ー!」なんて言われる可能性もなくはないということです。


あと、「案件がどん詰まりになって白紙に戻る」ということもあります。その際は、働いた分の報酬はきちんと頂きますが、依頼されていた仕事がなくなるので、当然契約終了になります。


エンジニア不足のこのご時世ですから、それでも次の案件は見つかるでしょう。だけど、このような、「後ろからバットで頭を殴られる系」のお達しはできる限りこないで欲しいと願うところですね。


僕が独立する前にビビっていたこと

フリーランスエンジニアになる前、フリーランスエンジニアについてのネガティブな情報が掲載されているサイトを閲覧して、必要以上にビビらされていたけど、実際独立してみたら大した問題じゃなかったことについて述べます。


しっかり考えてから独立すれば良いと思いますが、ビビって慎重になりすぎるのも良くないですよという話です。


Gitでリポジトリ公開してなかったら仕事ない説

まずこれ。Gitで開発したものを晒してないやつは仕事貰えない説。まあ、半分正しいけど、半分間違ってます。


もちろん、ポートフォリオがあることで技術に対する姿勢はアピールできるので、採用の後押しにはなるとは思います。だけど、なくても仕事は獲得できますよ。エージェントの営業マンは優秀ですからね。僕も公開リポジトリ持ってないですし。


ただ、エージェント非活用型のエンジニアであれば、信用力を確保するために持っておいた方がよいとは思います。


人脈がないと仕事ない説

これにもビビらされました。人脈がない状態でフリーランスになるのはリスクが高いのでやめておいた方が良いという論調。


まあこれは、エージェント非活用型のエンジニアの場合の話ですね。彼らは自力で仕事を獲得していくしかないので人脈は必要でしょう。ところが、僕のようなエージェントに頼ってるエンジニアには人脈なんてほぼほぼ必要ないです。だって、僕、名刺も持ってないんですよ。


それでもまあ、横の繋がりを持ってると、いざという時に仕事を紹介してもらえることも事実なので、そのような「保険」が必要と思う方は、エンジニアの交流イベントに参加しておくといいですね。


僕も東京に住んでた頃は、よくdots.で勉強会&交流会を探して参加してました。レバテックフリーランスがやってる、ヒカラボなんかはお酒とつまみが無料で出るので、よくあやかってました。


保障がないこと

あと、「フリーランスになると保障がなくなるよ。」とやたらと忠告してくるおっさんいますよね。僕の周りにも沢山いました。


さすがに会うおっさん全員に言われると怖くなってくるんですが、独立してみると、そもそも正社員も大して保障されていないことに気がつきました。


だって今、企業の寿命自体が僕らの生涯労働年数より圧倒的に短いわけで、企業に人生を保障してもらおうなんていう発想が不自然なんですよ。


僕が派遣社員の頃にお世話になっていた某大手派遣会社の営業マンは「うちは退職金はもらえない」って言ってたし、そこらのITベンチャーなんて光の速さで倒産するし、東芝やシャープクラスの大企業でも突然の業績悪化でリストラもしくはボーナスカットなんて平気であるじゃないですか。


もう正社員でもフリーランスでも抱えているリスクに大して差はないというのが実感です。


ちなみに、僕に忠告してきたそのおっさん達って実は一度も独立したことない人ばかりでした。想像でもの言ってるだけ。彼らの言うことを無視して本当に良かったと心から思っています。


さいごに:エンジニアやるならフリーランスがオススメ

フリーランスエンジニアは報酬もサラリーマンエンジニアと比べると段違いだし、自由度も高く、魅力は大きいです。また、エージェントを活用すると、都市圏であれば仕事の安定性、継続性も確保できます。


お金借りにくくなるというリスクはありますが、総じて僕は「エンジニアであればフリーランスになった方が良い」と思っています。


あとは、フリーランスになれば、誰の目も気にせずやりたい放題副業ができるので、何かしら他に自分のビジネスを持つといいですね。


この業界、若手がすごく優秀なんですよ。彼らは小さい頃からITに触れて育ってきてますからね。僕達は年をとればとるほど、彼らとの勝負に巻き込まれていきます。「使えないベテラン」にならないよう、常に新しい技術にキャッチアップしていかないといけないというのは、いくら好きでやっていても辛い部分がある。


50代、60代の超優秀な高齢エンジニアも中にはいますが、なんとなく、僕は彼らのようなプロフェッショナルにはなれないなあと思っています。


僕みたいな、「超優秀でもないそこそこ系エンジニア」は、副業で他に収入源を確保できていれば、エンジニアとして市場価値がなくなってしまった時の「保険」にもなるんですよ。僕はブログでそこそこ稼げるようになったおかげで、将来への不安が3分の1くらいになりました。


今はスモールビジネスのプラットフォームが充実してますからね。フリーランスエンジニアに挑戦するついでにマイビジネスにも挑戦してみてもらえればと思います。



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