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格安スマホで家計節約 4人家族なら10年で200万円

 
日経マネー

2017/1/16

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 大手携帯電話会社のスマートフォン(スマホ)を「格安スマホ」に乗り換えると、通信料金を劇的に下げられる。

 格安スマホとは、格安スマホ事業者(MVNO)が提供する格安SIMカード(電話番号などの回線契約情報が書き込まれたチップ)を装着したスマホのこと。スマホは事業者から一緒に買ってもいいし、量販店で格安SIMカードが使える好みのスマホを別途買ってもいい。

 格安スマホ事業者は大手のような店舗網を持たず、独自のメールサービスやコンテンツサービスなどもない。だが、通信料金はかなり安い。大手の場合、月々7000~8000円の通信料金が、格安スマホなら2000~3000円で済む。

 格安SIMカードは、アップルストアで売っている最新のiPhoneでも使える。下表はNTTドコモと格安スマホサービスの一つ、IIJmioとの料金を比較したものだ。どちらも最新のiPhoneを新規購入したという前提で、10年間の端末代を含む料金を比較した。両者の10年間の差額は約57万円。単純に4台なら節約額は200万円を超える。

 家族で使う場合は割引サービスもある。この点を考慮して通信料金だけも比較してみたが、それでも節約額は約157万円になった。

 格安スマホの欠点としては、通話時間が長いとコストがかさむこと。「LINE電話」のような通話アプリを使って節約する手もあるが、電話のヘビーユーザーなら大手がいいかもしれない。

 ほかに不都合な点としては設定を自分で行う必要があり、多少の知識が必要なこと。IIJmioはビックカメラの店頭で契約すれば設定も助けてくれる。

 大手に比べて通信速度などが見劣りする場所、時間帯がなきにしもあらずだが、日常利用の範囲で困ることは少ない。

(日経マネー 本間健司)

[日経マネー2017年1月号の記事を再構成]

日経マネー 2017年2月号

著者 :日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


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