オバマケア存続を 民主党などが全米で一斉に集会

オバマケア存続を 民主党などが全米で一斉に集会
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アメリカのオバマ大統領が推進してきた医療保険制度改革、いわゆるオバマケアについて、トランプ次期大統領が撤廃を目指す中、野党となる民主党や市民グループが存続を求めて全米で一斉に集会を開くなど、トランプ氏の就任式を前に政策への懸念も広がっています。
オバマ大統領の政治的な遺産=レガシーである、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアについて、トランプ次期大統領は、保険料が高額だとして早期に廃止し、別の制度に変えると主張しています。

トランプ氏の大統領就任で与党となる共和党は撤廃に向けた決議を議会の上下両院で可決し、政策転換が現実味を帯びています。

こうした中、野党となる民主党や市民グループは15日、オバマケアの存続を求めて、全米の40余りの都市などで一斉に集会を開きました。
このうち首都ワシントン近郊で開かれた集会にはおよそ1000人が参加し、「命を守り雇用を創出するオバマケアを台なしにするな」などと訴え、共和党の議員などに働きかけを強めていくことを確認しました。
参加した女性の1人は「生死に関わる問題で、非常に心配している。トランプ氏には国民が必要とすることをやってもらいたい」と話していました。

オバマケアが撤廃された場合、2000万人以上が無保険に戻るという指摘もあり、20日に迫った大統領就任式を前に、トランプ氏の政策に懸念も広がっています。