神野勇人
2017年1月14日10時31分
鳥インフルエンザで休園し、13日に営業を再開した東山動植物園(名古屋市千種区)の動物園エリア。1カ月ぶりに客が訪れた園は、以前よりも少し、鳥との「距離」が遠くなっていた。優先するのは親しみやすい展示か、感染予防か。再始動と同時に、大きな課題に直面している。
「見にくいです」。緑色のネットで覆われ、近づけないようにコーンで囲われたペンギン舎の前で、愛知県岡崎市の大学1年、林久美子さん(19)が話した。「鳥インフル対策として必要だとは思うけど……」
園では鳥インフルエンザの感染疑いが発覚した昨年12月以降、ペンギン舎とエミュー舎にネットを設置した。エサを目当てにやってきた野鳥との接触などによる感染を防ぐためだ。営業再開後も撤去しなかった。園の担当者は「見づらいが鳥の命を守るため。理解してほしい」と説明する。感染の心配がある冬が過ぎてもネットで覆ったままにするつもりだ。
感染したコクチョウがいた胡蝶…
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朝日新聞社会部