トランプ次期大統領 高い国境税で自動車メーカーなどに圧力

アメリカのトランプ次期大統領は15日、ツイッターで、自動車メーカーなどに対して、国内で生産するよう改めて求めました。トランプ氏は先週の会見でも、海外で生産した製品を輸入する場合、高い「国境税」を支払うことになると強調していて、圧力を通じて、企業から国内で雇用を増やす方針を引き出そうとする姿勢を続けています。
トランプ次期大統領は15日、ツイッターに「自動車メーカーなどは、もしアメリカでビジネスをしたいなら、再びアメリカで製品を作り始めなければならない」と書き込み、改めて国内で雇用を創出するよう企業に求めました。

トランプ氏は、大統領選挙のあと初めて開いた11日の会見でも、「国境を越えて、アメリカで売ろうとすれば、高い『国境税』を支払うことになる」と述べました。

トランプ氏が主張した「国境税」をめぐっては、国外に移転した工場から輸入される製品に高い関税をかける案と、法人税を見直して企業が輸出する際の税負担を軽くする一方、輸入には課税を強化する案の、2つの案が浮上しています。

いずれの案も保護主義的な色合いが強く、各国の反発が予想されるため、政策が実現するか先行きは不透明ですが、トランプ氏は圧力を通じて、企業から国内で雇用を増やす方針を引き出そうとする姿勢を続けています。