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連載: 

【マンガ】第12話 フリーランスのススメ(その4)~フリーランスは最高だぜ!~

2017年1月16日(月)
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター(兼漫画家)、高田ゲンキが送るコミックエッセイ
『ライフハックで行こう!』、第12話です(第11話はこちら)。

シリーズでお送りしている、『フリーランスのススメ』編。今回は、12年前、僕が会社を辞めてフリーランスになったばかりの頃の話です――

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とうとうフリーランスに

「フリーランスのススメ」と題しつつ、ただの身の上話になりつつあるこのシリーズですが、本エピソードでとうとう会社を辞め、フリーランスになります。

もともと根無し草的な性分で、毎日同じ時間に同じ場所へ行って同じ事をする繰り返しが何よりも苦痛に感じる僕にとって、会社を辞めてからの日々はバラ色で、水を得た魚のように自由な時間を楽しみまくりました。この「時間や場所の自由」は、独立から13年経とうとしている現在でも、フリーランスの大きなアドバンテージのひとつだと強く感じています。好きな時に好きな場所に行き、会いたい人に会い見たい景色を見ることができる自由は何にも代えがたく、閃きを即行動に移せる環境は、クリエイティビティを最大限に高めてくれます。

懐かしいMacたち

今回描いていて楽しかったのは、昔のMacたちや作業スペース。当時のMacや周辺機器は今と比べると遥かに高価格低スペックでしたが、限られた予算をやりくりしてそれらを揃えていくのも、何とも楽しい時間でした。そして、この「好きな事に後ろめたさを感じることなく、たくさんお金を使える」という点も、フリーランスの良さのひとつなんです。

たとえば僕みたいにMacが大好きな人の場合、ただの趣味の道具としてハイスペックなMacを買うのはためらわれるかもしれませんが、フリーランスの仕事道具としたら必要な投資になり堂々と買えるということです。これは、Macだけでなく家賃なども一緒で、在宅で仕事をする場合、会社員と比べて家にいる時間が圧倒的に長い上に、そこで過ごす時間のクオリティが生産性に直結するため、基準よりも良い家(家賃が高い家)に住んでも良いと考えています。そして、Macにせよ家にせよ、そうした環境はそのまま生活の質を向上させてくれるのです。前話同様、これもまた「ライフハック」で、本シリーズでフリーランスを勧めている理由です。

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独立の翌年(2005年)にはPower Mac G5とAppleディスプレイが導入された僕の部屋

「フリーランスになる」のは簡単だが…

「フリーランスになる」と言うとかっこよく聞こえるかもしれませんが、なること自体は誰にでも簡単にできます。会社を辞め、なりたい肩書き(僕の場合はイラストレーター)の名刺を作って、税務署に開業届を提出するだけです。ただし、なるのは簡単でも「フリーランスとして食っていく」のは必ずしも簡単ではありません。当然ながらフリーランスとして活動する以上、自分で仕事を獲得して売り上げを出していかないといけないからです。この点の見通しが甘かった僕は、独立後しばらくしてから窮地に立たされることになります。

これからどうなっていくのか……身の上話はまだまだ続きます。引き続き、どうぞお付き合いください!

次回の第13話は1月30日月曜日更新予定です!

著者
高田 ゲンキ(たかた・げんき)

ベルリン在住のイラストレーター/マンガ家。1976年生、神奈川育ち。
2004年にフリーランスとして活動開始以来、Macを中心としたフルデジタルでの制作環境を活かして場所や業界慣習にとらわれない自由なワークスタイルを確立。2012年に夫婦でドイツ・ベルリン移住。自身の仕事術やライフハック術、人生論、ベルリンの生活の様子などをブログ『Genki Wi-Fi』とマンガプロジェクト『ライフハックで行こう!』で発信中。ブログ上で、自身の半生記マンガ『僕の半生』も好評連載中!

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