香川県丸亀市の民家で今月1日、刃物で刺された女性が死亡、男子高校生が重傷を負った事件で、県警丸亀署捜査本部は15日、高校生に対する殺人未遂容疑で全国に指名手配していた父親の無職、川崎寛(ゆたか)容疑者(56)を東京都内で発見、逮捕したと発表した。
容疑は1日午前2時過ぎ、丸亀市六番丁の自宅3階で長男の高校生(17)の首などを刃物で刺した、としている。容疑を認めているという。2階寝室では寛容疑者の母、瑞穂さん(80)が首や肩を刃物で刺されて死亡しており、今後、関与を追及する。
県警によると、15日午前11時20分ごろ、東京都千代田区内の眼鏡店の店員から「犯人に似ている男が来店した」と警視庁に通報があった。眼鏡を買おうとした寛容疑者は「お金を持ってくる」と1度退店して再訪し、午後1時18分に捜査員が身柄を確保した。
寛容疑者は妻、子ども2人と瑞穂さんの5人暮らし。事件直後から行方不明となり、逃走用に使ったとみられる軽トラックが1日夜、現場から約4キロ離れた同県善通寺市内で見つかった。その後、沖縄県内や東京都内など各地を逃走していたとみられる。【待鳥航志、山口桂子】