「DREAM SLEEPER 東京・大阪号」では、快適に過ごすためのアメニティとしてブランケット、ヘッドホン、ミネラルウォーター、スリッパ、ウェットタオル、歯ブラシ、耳栓、アイマスクなどが提供されます。また車内Wi-Fiが利用できるほか、各個室にコンセント、充電用USBが用意されており、座席前面のテーブルを出して仕事することも可能です。
車両中央部の階段を下りたところにあるトイレは「高速バスでは珍しい」(松田副社長)という温水洗浄機能付き。それとは別に、車両後方にはカーテンで仕切られたパウダールームもあり、女性のメイクに配慮した、LED照明の3面鏡が備えられています。
荷物棚は各個室の座席上にあります。また個室の天井とパウダールームには「緊急SOS」スイッチがあり、急に体調が悪くなった場合などに押して乗務員に知らせることが可能です。
こうしたさまざまな設備によって「ホテルに泊まる必要がなくなる」(松田副社長)という「DREAM SLEEPER 東京・大阪号」。片道の価格は、東京~新大阪間を新幹線「のぞみ」グリーン車で移動するときの代金に匹敵する大人2万円(2017年2月28日までは運行記念割引として大人1万8000円)です。9000円の運賃に、1万1000円の座席料金という内訳になります。
2万円という価格について松田副社長は、「新幹線に宿泊料金を含めた場合などと比較して、十分需要があると見込んでいます。移動と宿泊を兼ねられるだけなく、深夜発、早朝着で前後の時間を有効活用できることもメリット。いちど乗ってもらえれば、『移動は高速バス』と思ってもらえるのでは」と自信を見せます。
「DREAM SLEEPER 東京・大阪号」は、両備グループの中国バス(広島県福山市)が2012年から横浜~広島間で運行している夜行高速バス「DREAM SLEEPER」のグレードアップ版という位置づけもあります。
「横浜~広島間の『DREAM SLEEPER』を開発した当時、値段の高い個室は売れないという意見があり、4席が個室(通路側はカーテンで仕切り)、10席が1人掛けの座席という形になりました。しかしいざ運行を開始してみると、個室のほうから売れていき、いまや『乗りたいバスNo.1』とまで言われています」(両備ホールディングス 松田副社長)
その状況を受けて誕生した全席個室の「DREAM SLEEPER 東京・大阪号」こそ、「私が当初に思い描いた車両」という松田副社長。豪華設備に、その思いが具現化されています。
乗りものニュース編集部
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