文章力もセンスもある…が、元少年Aが“サブカル不快感野郎”である紛れもない理由
※イメージ画像:『絶歌』(太田出版)
元少年Aの手記『絶歌』(太田出版)を読んだ。本書は二部構成となっている。一部は、生い立ちから、事件を起こし、逮捕取り調べを受け、医療少年院への入院処分が決定するまでが記されている。二部は、医療少年院の仮退院から、社会復帰、手記執筆へ至る経緯が記されている。医療少年院の内部に関する言及は第二部で、遺族の手記を読み悶え苦しんだことなどが、わずかに言及されるのみだ。
本書には音楽、小説、漫画などサブカルチャーの固有名詞が散りばめられており、ざっと挙げるだけでも松任谷由実、松本人志、三島由紀夫、村上春樹、大藪春彦、古谷実、ドストエフスキーなどについて言及されている。さらに、事件を起こした当時、ハマっていたという猟奇殺人についての興味も隠さない。
“僕は野球選手の名前も、テレビタレントの名前もほとんど知らなかった。当時の僕にとってのスターは、ジェフリー・ダーマー、テッド・バンディ、アンドレイ・チカティロ、エドモンド・エミル・ケンパー、ジョン・ウェイン・ゲイシー……。世界にその名を轟かせる連続猟奇殺人犯たちだった。”(『絶歌』p.22)
元少年Aは友人の家にそろう『週刊マーダーケースブック』(デアゴスティーニ)や、本屋に並ぶ異常犯罪心理関係の本を読みふけっていた。『週刊マーダーケースブック』は、毎週ひとりずつ殺人鬼を取り上げたムック本だ。事件発生時に、元少年Aの愛読書として挙げられ、内容が問題視された。また元少年Aは、ホラービデオの愛好者であるとも報じられ、猟奇犯罪本やホラービデオなどの、サブカルチャーアイテムに事件の原因が求められ、批判のやり玉にあげられることもあった。
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