蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【スポーツ】[ラグビー]サントリー全勝V 4年ぶり頂点返り咲き2017年1月15日 紙面から
◇サントリー27−15神戸製鋼ラグビートップリーグは14日、各地で最終第15節8試合が行われ、サントリーが神戸製鋼を27−15で下し、15戦全勝の勝ち点69として4季ぶり4度目の優勝を果たした。ノエビアスタジアム神戸で対戦したこの日は序盤に0−8とリードされる苦しい展開だったが、前半40分にWTB江見のトライで逆転。14−8で折り返した後半もFB松島のトライ、SO小野のPGなどで差を広げた。21日開幕する日本選手権で、サントリーは1回戦で学生王者の帝京大と対戦する。 時の流れは速い。2011年度にトップリーグと日本選手権の2冠を制するなど、4〜5年前には黄金時代を謳歌(おうか)していたサントリーだが、この日の先発15人に、前回の優勝を知るメンバーはわずか6人。 「これに勝てば優勝というファイナルゲームを知らない選手が多くて、ウオームアップの時から、明らかに硬くなっていました。緊張してましたね」と沢木敬介監督。この日は神鋼の鋭い出足に、最初の13分で8点のビハインドを負う。 だが、緊張で何もできなくなるチームであるならば、ここまで全勝できるはずなどない。 「去年までは『アグレッシブ(攻撃的な)アタッキングラグビー』をテーマに掲げていたけれど、今年は、ディフェンスでもアグレッシブにいってボールを奪おう、トライを取ろうというコンセンサスができている」 こう明かしたのは、司令塔の小野晃征だ。その言葉通り、サントリーはFWがスクラムで相手に重圧をかけ、22分にFWツイが反撃のトライ。40分にはCTBカーペンターの突破からWTB江見のトライで逆転し、後半3分にはFB松島がトライ。電光石火の3連発で、試合は一気に様相を変えた。終盤はあえて大量点を求めず、反則を誘ってはPGを狙う地味な展開で手堅い勝利をつかみとった。 「今年はラグビーの理解度が高い」とサントリーの選手も監督も口をそろえる。対戦相手の研究だけではない。春先は世界王者オールブラックスのビデオを見てグループディスカッションするなど、世界トップのゲームを教材に、ラグビーの構造を学んだ。 「テーマはハングリーであり続けること。一戦一戦成長できたことが優勝につながったと思う」。入社2年目で主将を任されるや、チームを頂点に導いた流主将が胸を張る。黄金色のジャージーが、頂点に帰ってきた。 (大友信彦) PR情報
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