宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日午前8時33分、電柱ほどの大きさのミニロケット「SS―520」4号機を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げた。超小型衛星専用ロケットで、キヤノングループが制御機器の開発にかかわった。
今回は東京大学が開発した超小型衛星を搭載した。7分30秒後に衛星を分離し、予定の軌道に乗ったかどうかは約3時間後に判明する。
観測用のロケット「SS―520」を超小型衛星用に改良したことから「SS―520」4号機とされている。4号機は全長が約9.5メートルと主力ロケットのH2Aの5分の1ほどで、直径は約50センチメートル、重さは2.6トン。携帯電話などに広く使われている半導体などの民生部品を使い、機体の製造や一部機器の開発も含めた打ち上げ費用を約5億円に抑えた。
