八反田、風間流伝える

　Ｊ２の名古屋グランパスに新加入したＭＦ八反田康平（２７）が１４日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで自主トレし、レギュラー奪取と全試合出場を目標に掲げた。八反田は筑波大で４年間にわたって風間新監督の指導を受けた秘蔵っ子。風間流を知り尽くす技巧派が、Ｊ１昇格へのキーマンとなる。

　独特な風間流をピッチで具現化するために、この男がキーマンになるかもしれない。雪が降るなか寒そうな表情で姿を見せた八反田は、「風間さんが監督になったのも、何かの縁だと思う」とかみしめつつ、新天地での決意を口にした。

　「この一流の環境で、より高いレベルを目指して競争したい。自分で何点も取る選手じゃないので、数字がどうというよりレギュラーを取りたい。目標としては全試合に出場したい」

　今季のチームで、間違いなく風間流を最も知る選手だ。風間監督が筑波大の監督に就任した２００８年、八反田はちょうど１年生。「個々への要求や練習メニューにしても、今までにない感じ。やり方は特殊だった」と目を丸くした。