■潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長、帰国機内インタビュー
― 朴淵次(パク・ヨンチャ)元泰光実業会長から23万ドルを受け取ったという疑惑について、納得できないと述べているが、弟のパン・ギサン氏とおいのパン・ジュヒョン氏が米国検察当局に訴追されたことが批判されている。
「(朴淵次氏の件は)本当に納得できない。妻子は皆(出馬に)反対したが、妻が最近は新聞に載った問題点、国民の念願、私への激励を見て、一人で反対しても駄目だと考えたようだ。私は普段完璧ではないが、公職者としてまっすぐに生きようと努力してきた。国会聴聞会には出席していないがあ、私がもし検証を受けた場合、何が問題になるかを考えながら生きてきた。ところが朴淵次氏から金銭を受け取ったとかいう話で、どうして自分の名前が出るのか分からなかった。どんな検証でも受けるが、人格殺人のようなやり方は困る。政策で対決せずに他人の弱点を掘り出すのはやめるべきだ」
―パン・ギサン、パン・ジュヒョン両氏をめぐっては、潘基文氏がカタールの王妃と親しいことを利用し、高層ビルを売却しようとしたという話もある。
「ジュヒョンの件が問題になっているが、自分のおいのことなので面目ない。だが息子も別々に住めば何をやっているのか分からないのに、おいとは1年に一度会うかどうかで、彼が何をしているのかも分からない」
―国連事務総長は選出ポストに出馬しないよう勧告する国連条項がある。
「それは私のいかなる政治的な行動、特に選出ポストに関連した政治的行動を阻む条項ではない」
―韓国の公職選挙法で大統領選への出馬が不可能だとの意見もある。
「それにはちょっと失望している。中央選挙管理委員会に国会議員やメディアが照会した際、はっきりと資格を満たすという解釈を行っている。それでもこの問題を持ち出すのは好ましくなく、公正なメディア、世論ではないと思う」