釜山市は10日、最近再浮上した韓日海底トンネル構想の妥当性に関する調査を3月から開始することを明らかにした。期間は1年で、予算は1億ウォン(約970万円)程度を見込む。
韓日海底トンネルは1980年代、日本の民間団体を中心に初めて提案され、経済面の妥当性、国民感情などについて、長年にわたる賛否論争が起きていた。
徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山市長は2014年、市長選で示した西釜山開発プロジェクト案で韓日海底トンネルの必要性を提案。「西釜山グローバルシティーグランドプラン」を公表し、実行課題の一つとして同トンネルに言及した。
韓日海底トンネルはユーラシアのゲートウエーとして注目を集めているが、海底トンネルで日本と結ばれれば、釜山が大陸に通じる始発点・終着点としての優位を失い、単なる経由地に転落する懸念もある。
釜山市関係者は「韓日海底トンネルは経済的側面で有利かどうかよりも、国民感情の問題が大きく作用する事業だ。まず海底トンネル建設が釜山にどのような影響を与えるのかを検討するため、調査を発注した」と説明した。