和歌山線のラッピング列車 コラボ続々登場でもわかる堺雅人の人気ぶり(THE PAGE編集部)

 今月18日に完結したNHK大河ドラマ『真田丸』(日曜夜8時)。

 最終回の平均視聴率は14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、全50話の平均視聴率が16.6%となり、過去5年の大河作品の中で最高の数字を残した。
 
 ブームにまでなった同ドラマの人気を牽引したのは、もちろん主演・堺雅人だ。

 過去にも『新撰組!』(2004年)、『篤姫』(08年)と大河ドラマには出演しているが、『真田丸』の主演は、NHKたっての願いだったようだ。

 芸能評論家の市川大介氏はいう。

「堺さんは『リーガル・ハイ』(12年、フジテレビ系)の弁護士役が当たり役となりブレークし、『半沢直樹』(13年、TBS系)で人気俳優の座を不動のものにした。NHKとしては、『平清盛』や前作の『花燃ゆ』が散々な結果だっただけに、数字を持っている堺の主演は必ず実現しなければならない最重要事項だった。相当なラブコールを送っていたと聞いています」

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看板役者、勘当、貧乏生活からはい上がった?

 堺雅人は、高校時代から演劇部に所属。

 早稲田大学に進学後は、演劇研究会に入会し、同会を母体とした劇団の旗揚げにも参加して看板役者にまでなっている。

 「早稲田には、いくつか演劇サークルがあったのですが、演劇研究会はとくに厳しかった。入部希望者が多かったため、ある程度の人数に絞り込むために、新入生が辞めるように上級生がつらくあたる。そんな厳しさに耐え、劇団員になったくらいですから根性と演劇への情熱は人一倍あった。今や、笑顔が彼のトレードマークとなっていますが、当時から常に笑っているという印象が強い」(同大学劇団サークルOB)

 演劇にのめり込んでいく堺は、大学を中退。それにより、親から勘当されたという。

 「中退することを親に相談しなかったため、勘当されてしまいます。仕送りが止まり、バイト生活をしながら演劇を続けるのですが、食べる物には相当苦労していたようです。でも、貧乏生活の中で、読書だけは欠かさなかった。あの時の苦労と努力が今の成功に結びついているんでしょう」(前出の同大学劇団サークルOB)