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無修正AVを配信する海外大手動画サイト「カリビアンコム」をめぐるわいせつ動画配信事件でも分かるように、AV業界への取り締まりは強まっている。その根底にはAVへの出演強要問題があるのだが、急激な変革に現場は対応しきれず、混乱を来しているという。
今回の「カリビアンコム」をめぐるメーカーの摘発は、元AV女優が「AV出演を強いられた」と警察に相談したことをきっかけに、昨年6月に大手AVプロダクションの社長らが労働者派遣法違反容疑で逮捕されたことにはじまる。
「この後、キャンプ場での撮影で制作会社の社長や女優ら52人が書類送検されたほか、AV女優をソープランドに紹介した芸能プロダクション役員や、ソープランドの経営者らが芋づる式に摘発されています」とマスコミ関係者。
この影響で、AVの制作現場は根底から変革を求められているという。
「これまではマネジャーと女優が現場に来て、マネジャーに話を通せば撮影に入れましたが、女性支援団体などから、AVメーカーに対して、現場で改めて女優と出演承諾の契約を結ぶように要請が来ているそうです。メーカー側も最大限応じる方向なのですが、現場で撮影の内容や補償などを逐一説明するうちに、女優の気持ちが変わってしまい、撮影がとんでしまうこともあるようです」とAV制作会社関係者。