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ウイグル語 ウイグルご Uighur language

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウイグル語
ウイグルご
Uighur language

(1) 中国新疆とウズベキスタンを中心に用いられている言語。新ウイグル語ともいい,古くロシアではタランチ語とも呼ばれた。話し手は 570万人以上。チュルク語の一つで,ウズベク語とともに,その南東方言 (チャガタイ方言ともウイグル方言とも,またウズベク方言ともいう) を形成する。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ウイグル語

中国の少数民族で、トルコ系イスラム民族のウイグル族が使う共通の言語。アルタイ語族チュルク語派の一種で、かつては独自のウイグル文字を使用していたが、今はアラビア文字を基本としたもので表記する。中国に暮らす55の少数民族の大半がチベット語モンゴル語、朝鮮語など中国語とは異なる民族固有の言語を持ち、もともとは21の民族が民族文字を持っていたとされる。

(2006-01-31 朝日新聞 夕刊 3総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ウイグル‐ご【ウイグル語】

アルタイ諸語の一。ウイグル族の言語。主に中国新疆ウイグル自治区を中心に話されている。

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百科事典マイペディアの解説

ウイグル語【ウイグルご】

チュルク諸語に属し,古代ウイグル語と現代ウイグル語とがあるが,前者と後者は直系の関係にはない。前者は10世紀から13世紀,西トルキスタン地方のカラ・ハーン王朝に最も栄えた言語で,主としてウイグル文字による文献を残した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウイグルご【ウイグル語 Uyghur】

(1)古代ウイグル語 突厥(とつくつ)語に次いで古い古代チュルク語(チュルク諸語)の一つ。東トルキスタンで活躍したウイグル族の言語。8世紀ないし15世紀の文書・碑文がある。仏教,マニ教,法律に関するものが多い。しかし,最も重要な文献はユヌフ・ハヌ・ハジブが1069‐70年に作った《クダドグ・ビリク》と称する教訓詩である。ウイグル文字で書かれたものが多いが,ソグド文字,マニ文字で書かれたものもある。(2)現代ウイグル語 トルキスタンで現代ウイグル語といわれている言語。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウイグル語
ういぐるご
UighurUyghur

トルコ系諸言語の一つ。古代、中世のウイグル語と区別するために新ウイグル語ともよばれる。現代ウイグル語は、中国の新疆(しんきょう/シンチヤン)ウイグル自治区で約720万人(1990)、カザフスタン共和国などで約24万人(1986)が使用している。トルコ語族のうちウズベク語とともに東方語派を形づくる。新疆ウイグル自治区では、カシュガル、トゥルファンなどの中央方言を土台にした正書法が採用されている。文法構造や語順は、y(家)、yni(家の)、yni(家を)、yge(家へ)、yde(家で)、ydin(家から)のように、日本語とよく似ている。長い間アラビア・ペルシア文字を用いて表記されていたが、中国では1930年ラテン化字母が制定され、途中アラビア字の改訂を挟み、76年以後は漢語(ぴんいん)字母による正書法が行われていた。しかし、1982年からアラビア・ペルシア文字の正書法が復活している。カザフスタンではソ連時代の1930~46年にラテン化が進められ、のちキリル字母を採用している。[竹内和夫]

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世界大百科事典内のウイグル語の言及

【ウイグル族】より

…はじめモンゴル高原,のちトルキスタン方面に移住したトルコ系民族のひとつ。回紇,維吾爾とも記される。現在は中国の新疆ウイグル自治区と旧ソ連邦中央アジアを主たる居住地とし,人口は中国に約720万(1990),旧ソ連邦内に約21万(1979)。クトゥルク・ビルゲ・キョル・カガン(懐仁可汗)が744年にユチュケン山麓に拠って(在位747年まで)から840年までモンゴル高原に他のトルコ系部族との連合体による遊牧国家を出現させた。…

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