慰安婦:尹外相「韓国政府は少女像の設置に反対していない」

「領事館前の少女像は国際関係上望ましくない」

 韓国外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は、釜山にある日本総領事館前の慰安婦を象徴する少女像設置問題と関連、「領事公館前にどんな施設や造形物であれ、設置するのは国際関係の面で望ましくないというのが一般的な見方だ」と13日、語った。

 尹炳世長官は同日、国会外交統一委員会の全体会議で「日本側からは自国の外交公館前にもう一つ少女像が設置されたことで、さまざまな理由からかなり反発する姿勢を見せているようだ。領事館前に(少女像を)設置することについては、対外的に説得するのが難しい可能性がある」と述べる一方で、「誤解があるようだが、(韓国)政府は少女像設置に反対しているわけではない。場所の問題について、我々は知恵を出し合う必要があるだろう」と語った。

 2015年12月の韓日慰安婦合意について、尹炳世長官は「日本は政府の責任を認めて謝罪・反省した」と言った。日本政府が昨年9月に支給した現金10億円が少女像の撤去・移転の見返りのように話していることについては、「慰安婦だった女性たちの名誉と尊厳の回復、そして傷を癒すためのもので、最も本質的な目的」とした。

 「10億円を韓国側がほしいと言ったのか、それとも日本が渡すと言ったのか」という質問には、「交渉の過程で拠出金が当然必要だというのが我々の見解だった。拠出金が支払われて初めて、(日本)政府が責任を認めて謝罪したことになる」と答えた。

イ・ミンソク記者
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