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<春風亭昇太>噺家なのに「しゃべらない」演技で存在感 「直虎」今川義元役“怪演”語る

まんたんウェブ 1/14(土) 9:00配信

 女優の柴咲コウさんが主演する2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に、戦国大名の今川義元役で出演している落語家の春風亭昇太さん。8日放送の第1回「井伊谷(いいのや)の少女」では、顔面を白塗りにし、無表情で一言も発することなく、謀反の疑いがかかった井伊直満(宇梶剛士さん)を死に追いやるという“怪演”で見る者に強い印象を残した。「しゃべらない」演技について「噺家(はなしか)をドラマに呼んでおいて、黙ったままにさせておくなんて、どういうことですか!」と冗談交じりに声を荒らげつつ、愛してやまない義元を演じられることを「夢のよう」と少年のように喜ぶ昇太さんに、役への思いを聞いた。

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 「おんな城主 直虎」は56作目の大河ドラマ。激動の戦国時代に男の名を名乗り、井伊家の家督を継ぎ“おんな城主”となった女性・井伊直虎の生涯を描く。直虎は、幕末の大老・井伊直弼の先祖で、徳川家康の重臣・井伊直政の養母にあたる人物。井伊家当主・直盛の一人娘として生まれるが、幼くして許婚(いいなずけ)と生き別れ、その後、出家。やがて男の名で家督を継ぎ、今川、武田、徳川が領地を狙う中、知恵と勇気を頼りに、仲間と力を合わせて国を治め、幼い世継ぎの命を守りながら、生き延びていく……というストーリー。

 ◇愛する今川義元「桶狭間の一戦だけで評価されるのは…」

 昇太さん演じる今川義元は、今川家の当主で、領国経営に類まれな才覚を発揮し、駿河・遠江から三河・尾張にまで勢力を拡大するが、桶狭間の戦いで織田信長に敗れてしまう。静岡県出身の昇太さんにとっては地元の誇るべき戦国大名だが、「敗軍の将」として語られることが多く、一般的な評価も高いとはいえない。

 義元を「愛している」という昇太さんは「義元って弱々しくて公家好みの、軟弱な戦国大名って扱いをされてきたんですけど、かなりきわどい時代もクリアして領土を拡大していったし、五男でありながら今川家の家督を自分のものにしている。そういうところを見ても、軟弱者のわけがないだろうし、相当な経験を積んでいる武将なんだなって僕は思います。桶狭間の一戦だけで評価されるのはかわいそう」と力を込める。

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最終更新:1/14(土) 9:00

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