米名物司会者がラストメッセージ
k10010839221_201701140724_201701140725.mp4
アメリカで先月、37年にわたって親しまれてきたラジオのニュース番組が、その歴史に幕を下ろしました。
番組の司会者を務めてきたのはダイアン・リームさん、80歳です。
主婦をしながらスタッフとしてラジオ放送を手伝っていたところ率直でいてやわらかな語り口が評判を呼び、43歳の時、司会者に抜てきされました。
以降37年間にわたり、週に5回、首都ワシントンから2時間にわたって全米に語りかけてきました。
番組で扱うテーマは政治経済から芸能までさまざまで、専門家を招いてニュースの真相をわかりやすく伝え、リスナーからの信頼と共感が寄せられてきました。
しかし、司会者のリームさんは80歳となったのを機に引退を決意し、先月23日には最後の放送日を迎えました。
今月20日に就任するトランプ次期大統領が、過激で攻撃的な発言を繰り返すなど、社会から相手の言葉に耳を傾ける寛容さが失われてしまったと感じているリームさんは、最後の放送でリスナーにこう語りかけました。
「われわれメディアも、十分ではありませんでしたが、賛成できない言葉にも、耳を傾けることが大切です。皆さんにお願いがあります。自分の主張を押しつけるのではなく、ぜひ、ほかの意見を聞いてください。敬意を持って相手に接し、心を開いて、相手を理解しようという気持ちを持ってください」。
主婦をしながらスタッフとしてラジオ放送を手伝っていたところ率直でいてやわらかな語り口が評判を呼び、43歳の時、司会者に抜てきされました。
以降37年間にわたり、週に5回、首都ワシントンから2時間にわたって全米に語りかけてきました。
番組で扱うテーマは政治経済から芸能までさまざまで、専門家を招いてニュースの真相をわかりやすく伝え、リスナーからの信頼と共感が寄せられてきました。
しかし、司会者のリームさんは80歳となったのを機に引退を決意し、先月23日には最後の放送日を迎えました。
今月20日に就任するトランプ次期大統領が、過激で攻撃的な発言を繰り返すなど、社会から相手の言葉に耳を傾ける寛容さが失われてしまったと感じているリームさんは、最後の放送でリスナーにこう語りかけました。
「われわれメディアも、十分ではありませんでしたが、賛成できない言葉にも、耳を傾けることが大切です。皆さんにお願いがあります。自分の主張を押しつけるのではなく、ぜひ、ほかの意見を聞いてください。敬意を持って相手に接し、心を開いて、相手を理解しようという気持ちを持ってください」。