夜吉祥寺で人に会って、家に帰ってきて『ナウシカ』をボーっと観ていた。

なるほど、急誂えだなぁ、かなり現場もスタッフもない中作り切ったんだなぁ、というのが良く解る。
プロの目線で言うと、後の「ジブリ」では考えられないくらい、作りは粗い。

昔の作品だから?そうではない。テレコム主体で作った『カリ城』の方が、出来は数段いい。
やはりそういうところははっきり解るんだね、と。


その中でひときわ輝いていたのは、やはり島本須美さん。
実は僕の(アニメ)監督作に、全部出ていただいている人だ。皆勤賞。

『らき☆すた』の時はキャスティングまでして、アフレコ現場で会えないという訳の解らない事態に陥ったが、『かんなぎ』でようやくお会いできた。

その時おっしゃったのが、「次は生きている役にしてくださいね☆」
おおお、『らき☆すた』を覚えてくださったのですね!いたく感激した。

その後『フラクタル』のモーラン、『blossom』のナレーション、『戦勇。』のカアチャンと、訳の解らない役ばかりキャスティングして、それでも全部出てくださった。
そして『WUG』の島田真理も、迫真の演技でこなしてくださった。

素晴らしい女優だ。
甘えもあるのだろうが、僕は彼女の声なくして作品を作ることができなくなってしまった。


願わくば、彼女に今一度ナウシカのような少女の役をやってもらうのが悲願なのだが・・・。


須美さん、今後もお世話になります。どちらかが死ぬまで、僕はあなたにしがみついて生きていきますからね!