エアコンの温度を上げても、部屋が暖まりにくいと感じることはありませんか?
それは寒い時期に特有のある現象が原因となっています。そのため、暖房効率を上げるためには、暖まりやすい部屋づくりが必要なのです。
そこで、暖房をしても部屋が暖まりにくい主な原因と、部屋を暖かく出来るかんたんな方法をご紹介します
暖房が効かない理由とは?
お部屋を暖房しているのに、足元がスースーして寒いという経験はありませんか?
これは窓辺で冷やされた空気の固まりが、暖房によって下降気流となり部屋を駆け抜ける現象で「コールドドラフト」と呼ばれています。
空気は暖めると軽くなり、上へ上へと逃げていきますが、冷気はその反対で下に降りてきます。人はふつう下にいるので、冷房では都合がいいのですが、暖房ではいろいろと不都合なことが起こるのです。
寒い部屋を暖める方法
サーキュレーターで空気を循環させる
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暖かい空気は上に溜まってしまうので、サーキュレーターを上に向けて空気をかき混ぜると、寒さ対策に効果的です。
これは扇風機でやっても良さそうですが、扇風機だと空気が循環するまで2時間以上かかり、サーキュレーターなら2分で完了するという実験結果もあります。
ただし、サーキュレーターは音が大きいものが多いので、選び方に注意しましょう。
厚手のカーテンにする
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日中、カーテンを開けていると、外から差し込む太陽の熱で部屋が暖められます。
しかし、夕暮れ時になると冷たい外気によって急速に窓ガラスが冷やされて、室内で暖められた空気の熱を奪ってしまいます。
部屋が暖まりにくいと感じる人は、大きめで厚手のカーテンに取り替えることがおすすめです。雨戸はカーテンと同じような効果が期待できるので、特に冬場は積極的に利用してみましょう。
窓枠の周りを目張りする
部屋にはたいてい1つは窓があると思いますが、実は寒い空気は窓の隙間からどんどん入ってきます。
新築でも窓枠から寒い空気が入ってきたりしますので、これを防ぐと部屋が暖まりやすくなります。
また、窓際から入ってくる冷気が身体に当たると体感温度が一気に下がってしまいます。
窓に断熱シートを貼る
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断熱シートを窓の下の方に貼っておくだけで「コールドドラフト」と結露を防いでくれます。最近は窓に断熱シート貼ってる家も多いようです。
もっとお手軽に寒さ対策をするには、断熱ボードを窓際に置くことも有効です。窓際で冷やされた冷気が部屋に入ってくるのを防ぐことができます。
移動できる暖房は窓側に置く
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ハロゲンヒーターなど暖房が移動できる場合は、窓側に置く方がその効果は上がります。
例えば窓と反対側に置いた場合、温められた空気は上へと上昇し、外気に面している窓側から冷たい空気が部屋の下の方に降りてきます。
こうなると部屋は上が暖かく、下は冷たい空気の循環となってしまうのです。