蹴球探訪
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【首都スポ】インカレアイスホッケー 明大2年ぶり日本一! 2年連続3冠狙った中大を下す2017年1月13日 紙面から
◇決勝 明大6−5中大第89回日本学生氷上競技選手権(インカレ、6〜9日・北海道苫小牧市)のアイスホッケーで、明大が2年ぶり30回目の大学日本一に輝いた。最終日の決勝で中大を6−5で下し、中大の2年連続3冠(関東大学選手権、関東大学リーグ戦、インカレ)を阻止した。最優秀選手は決勝で2得点を挙げた明大FW桂川涼(3年・白樺学園)。3位決定戦は、東洋大が関大に6−1で圧勝した。 (文&写真=藤本敏和) 電光のような速攻に出た明大・桂川のシュートが、狙い通りに中大GK金子の左肩上を射抜いた。ゴールホーンが響くリンクに背番号21の雄たけびが響き、あっという間に氷上に黄色と紫紺の山ができる。第3ピリオド残り2分15秒、4−4の均衡を破る千金ゴールだ。 残り14秒には、追う中大がGKを下げ、6人攻撃に出てきたところへFW府中(ふなか)祐也(2年・武修館)がダメ押しゴール。残り3秒に1点を返されたものの、明大らしい攻撃力を見せつけて頂点に立った。2度の勝ち越し点を奪った桂川は「アイスホッケーをやってきて一番うれしいっす。監督からも『お前が決めてこい』と言われていました」と目を輝かせた。 中大には今季、関東大学リーグ戦で2戦2敗。昨シーズンは無敗で大学3冠を奪われている。打倒・中大はもちろん、選手全員の目標だった。 ところが、この日の第3ピリオドで、前回大会の苦い体験がよみがえる事態が起きた。4−2で迎えた残り13分16秒、気持ちが先走ってしまったDF川村一希主将(4年・北海道清水)がラフプレーで10分間、リンクを離れたのだ。これでバランスを崩したチームは、同12分12秒と11分22秒に連続失点し、同点にされた。 「焦りました。昨年の準決勝(日体大戦)でも、当時の主将(現日本製紙FW大津)が一発退場を食らって負けたので、二の舞になるんじゃないかと…」。川村が肝を冷やす中、間中朗監督には勝算があった。「インカレへ向けて、12月中旬からの合宿で徹底的に走力を磨いてきた。走力の差で、終盤になればなるほどこちらが有利だと思っていました」。 指揮官の読み通り、選手たちは走り勝ち、最後の最後に2ゴールをもぎ取った。桂川は「最後のゴールは、本当に走力練習がなかったら、できなかったと思います。合宿のとき、監督に『もうスケーティング練習はやらなくてもいいんじゃないすか』とか言っていたんですが」と苦笑いだ。 2年ぶりの頂点は、明大らしい華やかな攻撃に、しぶとい走力まで加わった結果。さらに進化した明大は、再び大学アイスホッケー界に君臨する。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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