新加入ＭＦ・ガルシア、得点王獲る

　Ｊ２の名古屋グランパスに新加入したＭＦフェリペ・ガルシア（２６）、ＭＦワシントン（３０）、ＤＦシャルレス（２８）のブラジル人３選手が１２日、中部国際空港に来日した。攻撃の軸として期待されるガルシアは、今季の目標を得点王に設定。レアル・マドリード（スペイン）のＦＷクリスティアーノ・ロナルド（３１）に似た特徴を持ち、「彼に近づけるように挑戦したい」と壮大な野望も掲げた。

　長旅の疲れも見せず、ガルシアは真っ白な歯を光らせて穏やかに笑っていた。陽気なブラジリアンのイメージとは違い、物腰は謙虚で柔らか。それでいて王国の選手らしく語った武器の数々は、世界的スターに似通っていた。

　「持ち味はドリブルやフィニッシュの部分。それとスピードやヘディングもそうだね。ロナルド？　偉大な選手と比べてもらいありがとうございます。彼に近いプレーができるよう挑戦したい」

　ロナルドと同じ１８５センチで、ドリブル、決定力、スピード、空中戦の強さと自らが挙げた特徴も見事に重なっている。本家と同様のサイドアタッカーで、昨年はブラジル２部で得点ランク３位の１３得点。大森強化担当部長は「相手がついてこれないスピードがあり、ヘディングも打点が高い。非常にクオリティーのある選手」とほれ込む。

　ブラジルの名門クラブからもオファーがある中で、グランパス入りを決めた。「新たな国で新たな挑戦がしたいと思っていた。グランパスはビッグクラブだし、力になりたいと思った」と力説。自らの実力への自負はありつつも、「もちろん完全じゃないし、高いレベルまではまだまだ。日々の練習で精進したい」と向上心に満ちている。