ダムに消えた村の子孫 伝統の元服式 岐阜

ダムに消えた村の子孫 伝統の元服式 岐阜
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およそ30年前、ダム建設のために無くなった岐阜県の旧徳山村に伝わる伝統の元服式が行われ、村民の孫たちが大人の仲間入りをしました。
昭和62年にダム建設のため廃村になった岐阜県の旧徳山村では、15歳の子どもの大人としての門出を祝う元服式が古くから行われ、今は住民の多くが移り住んだ本巣市の神社で、成人の日に合わせて行事が続けられています。

9日は住民の孫にあたる中学3年の男女3人が装束を着て参加し、宮司が祝詞を上げたあと、くしやかみそりなどで髪を整える「理髪の儀」と、男性にえぼし、女性に冠をかぶせる「加冠の儀」が行われました。そして、最後に笛や太鼓に合わせて獅子が舞う「徳山神楽」を奉納して3人の元服を祝いました。

式を終えた久野稜介さんは「伝統ある儀式に参加できてうれしい。親に感謝して今後も勉強を頑張り、地域に貢献したい」と話していました。