韓国の朴槿恵(パククネ)大統領と支援者チェ・スンシル被告らによる不正を調べている特別検察官の捜査チームは11日、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イジェヨン)サムスン電子副会長に対し、12日に出頭を求め、事情聴取することを明らかにした。サムスンはグループ内の企業合併に政府が協力する見返りに、チェ被告側に資金提供したなどの疑いが持たれている。
サムスンをめぐっては、グループの中核企業だったサムスン物産と第一毛織が2015年7月に合併案を決議した際、サムスン物産の株主だった政府機関「国民年金公団」が賛成票を投じている。ただ、賛成を決めた経緯が不透明だとの指摘が当時からあった。
捜査チームの調べに対し、公団を所管していた前保健福祉相は、公団に賛成するよう指示したことを認めているという。捜査チームはさらに、前保健福祉相が指示した背景に朴大統領が関わっていたか調べている。
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朝日新聞国際報道部