「GAME~メッセージ~」


出会ったのは夏の暑い日。

お盆で帰省した時にゲームがきっかけだった。


しかし、君とは敵と味方

さらに現実でも、結ばれてはいけない関係だったのに


僕達はまるで運命に導かれるかのように

惹かれ合い愛し合うようになった。



「まるで現代のロミオとジュリエットだね」なんて
笑い合ったね。


「旦那と別れるから」とその言葉を信じて
いつでも僕のもとへ来れるように



僕は一人になった。


やっぱり、敵と味方だったから喧嘩もしたけど


アイテムをドロップし合って助け合ったり


グループの会話も話題に出たら見せ合ったりして

「ほら、こんな事言ってるよ?
私はかばったからね!!
何にも知らないと思って、好き勝手言ってるよ。
馬鹿だね」なんて笑い合ったり


追いかけてくるやつを「キモッ」とか言って
二人で逃げたり


「こんなのバレたら大変だろうなぁ」なんて
君は言いながら規約違反を楽しんでいたけど







本当にバカだったのは





君の火遊びに本気になって





何もかも失って一人になった僕の方。









だけどね





会いに来てくれた君と、限られた時間の中で

貪るように愛し合った時間





子供達を連れて一緒にゲームのイベントを兼ねて行った

温泉旅行は僕は本当に家族になれた気がした




「早く家族になりたいな」

君の言葉は本当に心から嬉しかった





しかし、何があっても何事も無かったように

ゲームをしている君の名前を見るのが耐えられなかった




僕が苦しんでいる時も




君は何事も無かったかのように




ゲームをやっていた




僕との関係も





君にしてみれば





隙間を埋める





幸せな家族ゲームだったのかな?






一方的に別れを告げられた後も




何事も無かったかのようにゲームをする君の名を




見るのに耐えられなくて僕はゲームを辞めた






一人になり楽しみも失った僕





僕を切り捨て家族の元に帰り

ゲームも続けている





何も失わなかった君






このゲームの勝敗は明らかだね





釣りが大好きだった君


釣りの話になると、目を輝かせていたね



「最近全然行けてなかったから、今度一緒に行こうよ!!」



果たされなかった約束








いや








「大好きなままだったら、また連絡するから待ってて」







君からの最後のメッセージ





一緒に釣りに行けるのを信じて待っているよ





僕と行ける時まで、君も行っていないと信じている







名前にある花のように綺麗だった君



「待て」と言われた犬のように



また楽しい時間を




今度は何もしがらみの無い中で





君と過ごせるのをいつまでも待っています。







まだゲームオーバーじゃない事を信じて。




※注※
この作品はフィクションであり
登場人物、シチュエーションには
実在の人物、作者は一切関係ありません。




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