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後半割と説明が多くて不完全燃焼です……
次回はもっと、もっとおふざけ要素を()
なんか俺以外みんな登場人物女の子なんだけどもしかして俺ぼっち?クラウス?いやお前今は女の子じゃん次回はもっと、もっとおふざけ要素を()
やぁ!
俺は社畜タウンのルトシ!
相棒はこいつ、フリードだ!
「きゅるきゅる(「・ω・)「おこだよっ」
えっ、違うだって?
や、やめてよお前まで俺を見捨てるのかよ
「きゅる(`・ω・´)ドヤァ」
いや、そこドやるところじゃないからな。なんか最近お前俺への扱いひどいよな。キャロと一緒になって俺ボコるもんね、好きなの?無抵抗なか弱い14歳の男の子にブレス吐くの?
「きゅる、きゅるる(「・ω・)「 ガオー」
お前だから、お前にしかやらないって?何その無駄な所で発揮される友情イベント的な何かは?もっと何か無かったのかよ、小動物的な癒しイベント的な何か無かったのかよ。泣いちゃうよ?これでもお仕事頑張ってるんだよ?こう見えてまだ14歳の甘えたがり真っ只中なんだよ?もうヤダ、僕もうふて寝する。
「ルーン君、真面目にやってる?」
「ごめん、なんか朝から早速お仕事だったから現実逃避してた」
「もぅ今はアインハルトちゃんにお話聞いてるところなのに……ごめんね、アインハルトちゃん」
「いえ、元はと言えば私が悪いので…」
そう一応アインハルトは通り魔まがいの事をやっていたのでこうして事情聴取という形で話を聞いている。
ルーンがこうして局に話を持っていかず事件として扱っていないので罪に問われる事はない。なのでアインハルトは感謝しているし文句言う筋合いもないのだ。
まぁ相手がルーンで事情聴取を補佐のキャロに任せてフリードと戯れている執務官もどうかと思うが。それは僕、14歳だもん☆とルーンに聞けば言い訳してくるだろう。
「まぁなんだ、クラ……じゃなかったアインハルト。やっぱお前馬鹿だな、お前は1人になるとすぐにそうやって悩んで、抱え込んで1人で頑張る」
「馬鹿の貴方に言われたくありません、ルーンさん。私はこの世に覇王こそ最強だと胸を張って言えるようにしなければなりません。肝心なものは何も守れず、結局最後まで何も出来ず1人生き残り死んでいった私の無念が貴方に分かりますか?」
「やっぱ真面目も1周してくると馬鹿だな。何も分かってないわお前、別にお前の思いを全否定するつもりもないしそれが間違いだとも言わない。けどお前……それで楽しかったか?お前の見る景色は色鮮やかだったか?」
ふつふつと蘇ってくる、昔の親友の言葉。だがあの場面で楽しめと言うのは無理な話だ。結局自分は大切なものを守れなかったのだから。
「まぁいいや、取り敢えずお前も今日ついて来い。現代の聖王に会わせてやるよ」
それは願ってもない事だ。昔守りたかった人、守れなかった人、目標の1人だった人、覇王こそ最強だと示すには倒さなければならない人。拳をぐっと握りしめる、幾ら親友に止められようともこの気持ちだけは譲れない。
「あと無い胸張るとかやめ……」
「覇王……断空拳」
「ごぶふっ!?」
顔を真っ赤にして会心の一撃を鳩尾に御見舞する。力なく崩れさるルーン。
かの覇王も今は女の子、そういうのはデリケートなのだ。ルーンもルーンで友達感覚が抜けておらずいらぬ事を口走ってしまった結果がこれである。
彼は結局2人に置いて行かれるのであった。
「酷いよ、置いてくなんて……僕もう今度こそふて寝する」
「すみません、少し強く殴り過ぎました」
「ルーン君の自業自得だよ、けど頑張ったらルーン君の好きなおかずの入ったお弁当食べさせてあげるから」
「よぉぉぉっし!さっさと始めっぞ、チビどもぉぉぁぉ!」
先程までの負のオーラは綺麗さっぱり消え去り、今では溢れんばかりのやる気と何だか目がキラキラ輝いて見える。悲しい事に彼は社畜。食事以外の楽しみを知らないのである、何やかんやで毎日を楽しく過ごしている彼は何だかアインハルトの目から見ても凄く幸せそうだ。
「ルーン君、楽しそうでしょ?」
「はい…彼はいつでも何処でも楽しそうで羨ましいです」
「ふふふ、そうだね。私もそう思うよ。ルーン君、ああ見えて仕事何かも楽しそうに自由にやっちゃうんだよ?社畜嫌だー、とかつまんなーいとか、めんどくさいとか言ってるけど目は楽しそう何だよ。勝手に自分で楽しめちゃってるルーン君が凄いと思う、そんなルーン君の傍にいる私も毎日が楽しくって充実しててそうやって周りにも楽しさを伝染させていくルーン君は本当に凄くてかっこいいんだ」
そう語るキャロは本当に自分のことを話すかのように嬉しそうに話していた。自分は彼の事をよく知っている、だからこそ分かる。彼の周りは不思議と笑顔に溢れていて居心地がよいのだ。
「ほら、始まるよ。あの子が現代の聖王、ヴィヴィオだよ」
「今日は宜しくお願いします!ルーンさん!」
「あぁ、俺が来たからには大船に乗ったつもりでいてくれたまえ!今の俺は最高に気分が良い、さぁヴィヴィオ。君の今までの練習の成果を俺に見せてみろ!」
あはは、と苦笑いを浮かべるヴィヴィオ。いつもダルそうにしてるルーンしか見た事がないのだが今日は異常にハイテンションだ、なんか一回りしてウザイの領域に踏み込みつつある。
しかし目の前の彼の実力は本物だ、実質昔の暴走した自分を止めてくれたのは彼である。もちろん母であるなのはもいたのだがほぼ彼のおかげだと言っても過言ではないだろう。
素早く踏み込み、パンチを打ち込む。
だがルーンには当たらない。続けて何度もパンチを繰り出すが当たらない。ステップ、緩急、蹴り、フェイント、何を織り交ぜても彼は巧みに交わしてしまう。
「どう?アインハルトさん」
「確かにヴィヴィオさんのパンチは速くて、見るからに努力してきたのだろうと見えてくるものがあります……けどやっぱりルーンさんが異常です」
「やっぱり分かっちゃう?ルーン君は別に特出した才能はない、寧ろ殆どの魔法の才能が絶望的にまでないんだよ。」
そう彼はまだその場から1歩も動いていない。それどころか手も使っていない。
しかしキャロは彼には才能がないと言うのだ、アインハルトは知っている彼の強みを。
「ルーンさんは圧倒的な身体能力でそれを補い、魔法は強化や足場を作る程度の障壁に斬撃強化、魔力刃構成程度しか出来ないのですよね?」
「うん、ルーン君はそれ以外の魔法は全くもって使えない。才能はこれっぽっちもない完全な脳筋タイプだね。」
そう、ルーンは強化と魔力刃構成以外の適正が全くなくそれ以外の魔法は全くもって使えない。空戦が出来ないのは困るので足場になる程度の障壁は張れるがそれだけだ。
魔法の才能は絶望的にない。
「だからルーンさんはその身体能力と強化魔法、そして剣術を極限までに磨き上げた。という事ですよね」
「やっぱり昔親友だったから分かってたか、それじゃあ彼の真の強みも分かる?」
「はい、彼の最大の強みは……その空間把握能力と全てを見通す目、ですね」
「ん、正解」
彼の絶対的強みはそこにある。
彼はその空間把握能力で相手の攻撃が何処からどう来てどれぐらいかの距離かが何となくで分かる。そして全てを見通す目、これは文字通り全てを見る事が出来るのだ。
信じ難い話だが、相手の癖、呼吸、脈、目線などというもの全てを分析し把握し完全に相手を理解する。理解されてしまっては最後、もうその者に勝ち目はない。全ての行動、考えも読まれ、その圧倒的身体能力を駆使し物凄いスピードで相手の四角に回り込み気が付かれる前に倒す。これが彼の戦闘スタイル。
「どんなに硬い防壁だって一瞬の綻びや魔力が伝達して一瞬弱まる刹那の時間にピンポイントで弱くなった場所を攻撃して抜いてくるんだから、もうルーン君に完全に掌握されてタイマンで勝てる相手はいないよ」
タイマンなら天下無双、それがルーン レイジーである。
だが圧倒的な物量と砲撃や広範囲殲滅魔法にはめっぽう弱い、複数ならやり方次第でどうにかなってしまうのもルーン レイジーである。
だが彼がそれらを身に付けるのにどれだけの努力をしてきたのだろうか、それは想像絶するものだろう。
あまり正々堂々としたものではなく、ルーン自身はあまり好きではないのだが彼にはこのやり方しかなかった。だから自分に出来る可能性があるものを極限までに磨き上げた結果がこれだ。
自分はまだまだ弱い、もっともっと強くならないと。アインハルトはそう自分を叱咤する。
久しぶりに客観的に見た彼の努力の塊と言える戦闘スタイルはアインハルトの目には美しく気高く見えた。
いや可笑しくね?
と思われた方いらっしゃるかも知れませんが、特に彼の戦闘能力はストーリーに大きく関わって来ないのでどうか目を瞑って頂けると()
なんかキャロがヒロインヒロインしてる
キャロ可愛いですね、よしよししたい
いつぞやかキャロ回があると思われますのでお楽しみに←どんだけキャロ好きなんだ
※ヒロインがキャロとは限りません
あとフリードリヒさんは顔文字枠
可愛いですね、フリードももふもふしたい