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文才はありません。
楽しくやれたらなと思ってますので、至らぬ所も多いかと思います。
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少しでも楽しんで貰えたなら幸いです。
昔の親友が女の子になってたらどう思う?俺は取り敢えずおっp楽しくやれたらなと思ってますので、至らぬ所も多いかと思います。
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「はぁ、相変わらずブラックだな管理局」
そう心底疲れましたと言わんが如く呟いた彼は14歳にして立派な社畜である。
9歳から管理局に勤めている彼は嫌という程管理局がブラックだという事を身を持って体験している。
管理局に務めて1年たった頃だ。それなりにサボりつつ10歳というアドバンテージを利用しサボれるだけサボっていた彼は異動を命じられた。別に異動自体は問題ではなかった、問題だったのはその異動先。かの有名な機動六課だったのだ。
そう機動六課はあのJS事件の中心にいた部隊、それでいてあのエースオブエースによる毎日地獄のような鍛錬。
彼は正直管理局を舐めていた。
そこでそれなりに結果を出してしまった彼。彼は考えた、ブラック企業である管理局が少なくとも結果を出した局員をほっとくであろうか?
答えは否、断じて否である。
使い潰されるのは目に見えていた、彼は別にエースオブエースの様に教導する事に生きがいを感じたり何者かを救ったりする事に達成感を感じる事もない。何も感じない訳ではないがそれだけでやっていけるか?と聞かれるとやはり無理である。
だから当時の彼は……
「フェイトさぁぁぁぁぁぁん!執務官になるための勉強教えてください!」
「ええっと……いいよ?」
そうエリートで比較的自分の時間を確保しやすい執務官になる為に当時の上司で隊長であったフェイト T ハラウオンに泣きついたのである。
己の自由の為、輝かしい未来の為彼は死ぬ気で勉強した。こんなところで諦めてたまるものかと。それこそレリックを組み込まれたヴィヴィオと対峙した時以上の根性と気合いを見せた彼は見事1発合格。
機動六課解散後は無事に新人執務官としてスタートを切ったのだ。
そこまでは良かった、さすがブラック企業というべきか。絶えぬ書類の山、突然の呼び出しからの現場仕事。それでも定時になれば基本は帰ることが出来る、だからこそ彼は今日も頑張ったのだ愛しのマイホームへ帰る為に。
「明日は久しぶりの休日……ていうか休日って何すればいいんだろ?」
さすが14歳で社畜、もはや休日の過ごし方すら忘れていた。これも管理局の陰謀か、そう心の中で舌打ちをする彼。
「はぁ、明日の事は明日考えよ。家に帰れば今日は……」
「少しいいでしょうか?」
本日何度目か分からないため息をつきさっさと家に帰ろうとするとバイザーを深く被り素顔を隠した女性が何処からとも無く現れ呼び止められた。
「えっ、嫌なんだけど」
「そんなあからさまに嫌がられると聞づらいじゃないですか!」
「なに、迷子なの?すみませんが俺もう定時であがったからほかの局員探して下さい。それじゃ」
「あっ、ちょ、ちょっと待って下さい!」
自分を無視して立ち去ろうとする彼の前に回り込み道を塞ぐ。
そして目の前の彼から溢れてくるめんどくさいオーラ。この男、どれだけ嫌なんだと少し彼女の心に罪悪感を生む。しかし彼女はスイッチを切り替えバイザーを取る。
「カイザーアーツ正統、ハイディ・E・S・イングヴァルト。覇王を名乗らせて頂いてます。」
彼女はなんて言った?覇王?
「私が聞きたいのは貴方の知己である王達、聖王オリヴィエと冥王イクスヴェリアの事です」
間違いない、こいつは覇王だ。
(雰囲気が変わった?)
先ほどまでのめんどくさいオーラは消え去り彼は俯き黙ったままその場を動かない。
「……では貴方はあのJS事件解決の貢献者と言われたルーン レイジー執務官ですよね?貴方の剣と私の拳……どちらが強いでしょうか?」
「覇王……か。久しぶりに見ないうちに覇王は通り魔にでもなったのか、クラウス。」
彼女は驚愕に顔を染める、何故その名を知っているのか?
「忘れたのか?まぁいいや、直ぐに思い出すだろうよ……起きろクリード」
そう言って彼はデバイスを展開する、浮かび上がるのは古代ベルカの魔法陣。彼のバリアジャケット……いや騎士甲冑は白と青のラインが入りその姿は何処か歴戦の戦士を思わせる佇まいだ。いや違う、彼は正しく歴戦の戦士。その手に街灯の光を反射し蒼白く輝きを放つ片手剣。
「さて、昔のお友達の説教がてら残業といきますか」
そしていきなり彼女の前から彼は消えた。
「馬鹿野郎、俺はこっちだ」
気付いた時には遅かった、いきなり背後から声がしたのと同時に背中に強い衝撃を感じる。そう斬られたのだ。
すぐさま距離を取る、全く見えなかった。自分とて覇王としての自覚はあるしそれなりに実力はあるのだと自負している。だが彼の動きは全く見えなかったのだ。
「腐っても覇王か、咄嗟に身体ずらすとかやっぱ天才はキモイな」
無言で彼、ルーンを睨む。完全に舐められている。しかしそれも当然か、ルーンと自分では実力が違う。今ので分かった、いや分かってしまった。
「貴方は……」
「今頃か、けど遅いよ。なら分かっただろう、クラウス……」
再びルーンが消える。
消えた、と認識した時点でもう遅いのだ。いつもそうやってやられる。
懐かしい、なんて懐かしいんだろう。
脳裏に浮かんできたのは昔のやりとり
生前クラウスは何処までも真っ直ぐで誠実で情熱的だった。王族で才能溢れる天才であった、だからこそ周りと馴染めずいつも1人だった。1人でずっと、ずっと鍛錬をしていた。
そんな時だ、彼がシュトゥラにやって来たのは。
今日も1人鍛錬をしている。どんなに汗を流し自分を追い込んでも何も感じない、何も思わない。ひたすら鍛錬にうちこみ王族として国を守れる男になろうと必死だった。
今日も同じように倒れるまで鍛錬をしていた時だ
『何やってんだ、ほら立てよ。鍛錬なら俺も手伝うぜ』
何言ってんだこいつ?
最初そう思った。どっから出てきて何言ってんだとそう思った。だからほっといてくれ、そう言った。
『まぁそう言わずに……さぁ!』
すると突然斬りかかってきたのだ。なし崩し的に戦うことになった、負けてやるつもりはなかった。だがどうだろうか、最初こそ自分は押していたと思う、少しうちあった後に彼は突然消え次の瞬間自分は倒れていた。そう負けたのだ、何が起こったかも分からず。
『お前、真っ直ぐで熱いヤツだな。伝わってきた』
そんな事は初めて言われた
そして言った、君は強いんだねと
『そんな事はない、俺はお前みたいな才能ある天才が羨ましい。何でも出来るじゃん。俺はこういうやり方しか出来ないから』
彼は苦笑いしながらそう答えた。
本当にそう思っているのだろう。
『んでお前楽しいか?』
と唐突に彼は聞いてきた。
何故そんなことを?そう聞くと取り敢えず答えろと言われた。
だから自分は何も感じない、僕は王族として……と答えたところで止められた
『やっぱ駄目だ、そんなん全然楽しくない』
自分には何が駄目なのか全然分からなかった。国の為にみんなの為に、それがいけない事なのだろうか?
『そういうわけじゃねぇよ。けどな、楽しくない人生なんて、生きてて何も感じない、何も思わないとか……それ、くそもったいないぜ?世界は面白い、色んな色で溢れている。恋だってするかもしれない、趣味が、友達が、大切なものが出来るかもしれない。きっとそういう人生はすげぇ楽しくてカラフルで死ぬ時も笑ってられると思うんだ。』
彼の言葉は説得力があった。何よりこの男が楽しそうなのだ。
楽しみはあるっちゃある。名も知らぬ友との文通、それだけだが。それにこんな自分を慕ってくれるものなんていやしない。
『そうか?俺はお前のそういうところ好きだぜ?そうそう、俺はクルイン レイジー。お前は? 』
僕は……
そうしてクラウスは彼の手を取った
彼女が最後に見たのはルーンが武装を解除しいい笑顔で
「お前、1度も俺に勝てたことないもんな」
とこっちを向きながら言ったところだった。
そうして彼女、アインハルトは意識を闇に沈めた。
無力化した彼女が突然ちっさくなったのは驚いたが久しぶりの再開に珍しくルーンは胸踊っていた。女の子になってるが。
実際は記憶をもっただけの全くの別人、だが親友の子孫で目には見えない、それこそ大事な記憶を受け継いでいるのだ。それだけで十分だ。
「けどこいつまたこっちでも馬鹿真面目に何悩んでんだか……」
呆れ顔なるルーンだが何処か嬉しそうだ。そして彼女を背負って帰路につく。
また仕事増えたなと、普段なら面倒くさ過ぎて死にかける死活問題なのだが今なら何でも出来そうな気がする。
そう思ってた時期が自分にもありました。
大きくもちっさくもない普通の一軒家、それがルーンの家だ。手馴れた手付きで鍵を開け中に入ると取り敢えずこの馬鹿を寝かせないとなぁと思った矢先だった。
「おかえり〜、ご飯はで……」
「あっ」
失念していた、今日は1人ではないという事を。そう今日は自分の家にご飯を作りにキャロが来てくれている日だったのだ。
キャロの目には自分はどう映っていただろうか。
ボロボロの少女を背負って帰宅した男。
完全にアウトである。
「どういう事……かな?」
「あちょ、家の中でセットアップするのやめて!やばい、やばいか……あーーー!」
世の中間違ってると思う、男が全部悪いという認識はどうかと思うんだ。社会的地位が明らかに弱い男性の地位をどうにかせねば、そう思いながらルーン レイジー
リリカルマジカル今日も……いや明日から元気に頑張ります。
主人公強くね?
と思った方多いと思います、ぶっちゃけるとかなりめちゃ強です。
けど不敗ではありません、ある条件下ならほぼ無双の強さなだけです。充分過ぎますが()
記憶を受け継いでいるからこその強さです、記憶が無ければ結構弱いと思われます(多分)