魔法少女リリカルなのは 原初の勇者 作:黒色狼
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今回は遂にあの子が出てきますが内容は大して進みません。
第4話キラキラと光を反射し流れる水。幾重に枝分れした川が街を照らす様に流れている。
その光景はどこか神秘的でこの次元世界そのものが確かに生きて脈打っているようにも感じさせる。
第9管理世界ウミリア
次元世界のあらゆる所に川が流れ湖がある、その名通り水の惑星とも呼ばれている。
その湧き出て流れる水は透き通っており太陽の光を反射し輝きを放つほど鮮度が良いと評判でここで生産される酒や飲料水の人気は高い。
街の中にも川があり幾重にも分かれ流れている。その美しさから観光スポットとしても有名であり首都はいつも賑わっている。
雰囲気としては何処か中世のヨーロッパのようだ。
ウミリアは経済発展も目覚しく、殆どこの水を使用した飲料水によって収入を得ている。ミッドチルダに出回っている飲料水や酒も8割はウミリア産だ。
その一方、文明の発展は目覚しくなかったようで此処まで成長させるのに苦労したらしい。そして今では珍しい王族制度が残る次元世界でもある。
「わぁ、きれい……」
[マスター、そんなに乗り出すと落っこちますよ]
此処は首都の中心街、円形の大きな噴水があり知る人ぞ知る人気のデートスポットとなっている。
なのはが周りを見渡すとやはり先ほど歩いてきた道より男女一緒にいる者達が多いような気がした。
(私もこんな所でユウと…)
ちらりとユウの方を見ると、
「おい、お前らそこでお菓子を食べるな!そこ、ゲームをするんじゃない!隊長⁉︎貴方が率先してゲームに誘ってどうするんですか!」
「まぁそう言うな。お前もやるか、ゴッドスイーパー?」
完全に観光モードに入っている103航空隊のメンバーを注意してまわるユウの姿があった。
103航空隊の隊員は仕事をやる際は凄く真面目だがこんな風にそれ以外はかなり自由なのだ。自由過ぎる気もしなくもないが。
(にゃはは……そんな余裕なさそうだね)
本当は横で一緒にこの街を眺めながら歩き、話をしたかったのだが当の本人があの状態なのだから仕方がない。
103航空隊の隊員達は皆、管理局の制服では無く私服だ。
街でこの人数で制服姿で歩けば目立つし街の人々に何かあったのかと心配を掛けてしまうかも知れないのもあるが今回は大っぴらに護衛をするのでは無く、あくまで秘密裏に自然にとの事だ。
襲撃の予告はこの街の人々には知らされていない。そもそも、その襲撃の予告も出処が不明で信憑性に欠けているのだ。
大きな経済力を持つウミリアに恩でも売ろうとでも思っているのかエース部隊である103航空隊が派遣されたというわけだ。
そして今、103航空隊は執務官と合流する為にこの中心街で待っているという訳だ。
その執務官はまだ執務官となって日が浅いが実力は本物だそうで女性らしい。
執務官に関してはこの程度の情報しか聞いてなかったのでユウもなのはも誰が来るのか知らない。
知っているのは部隊長であるリーガル ロウだけだ。
「隊長、そう言えば執務官は誰が来るんですか?僕は日が浅いが実力はあって女性だという事しか聞いてないのですが…」
「ああ、そう言えば言ってなかったな。年はお前と同じでかなりかわいいぞ。惚れて今晩寝れなくなっても任務に支障をきたすなよ」
「惚れませんしそんな事で寝れなくなったりしませんよ!」
「そうか?…おおっ、噂をすればだな」
まだ集合時間としては余裕はある方だがユウ達がもういると分かって向こうから走って来るのが見える。
輝くような金髪でそれをツインテールにしているので走る事に揺れている。
その姿にユウは見覚えがあった、いや忘れる筈がない。彼女は……
「えっ、フェイトちゃん?っ⁉︎きゃあ!」
なのはは予期せぬ人の来訪で噴水に腰掛けていたのだがバランスを崩しゆっくりと水が溜まっている方に落ち始めた。
が、
目をギュと閉じ衝撃に備えていたなのはだがいつまで経っても落ちないし濡れた感触もない。それどころか落ちる瞬間手を引かれ何かに包まれた様な感じがしたのだ。
香ってくる何処か懐かしい匂い、その身を任せ眠ってしまいそうな暖かさを感じる。
なのはが目を開けると誰かの肩越しに103航空隊の隊員達、そして大親友でもある執務官が見える。
肩越し?誰かに抱きしめられてる?
そう認識し誰なのか確認すると、
「油断も隙もあったもんじゃないな、気をつけろよ」
そう言ってなのはを解放したユウ。
未だに現状をよく理解出来ないなのは。
103航空隊からは様々な声が上がっている、口笛を鳴らす者や大胆だな、副隊長…羨ましい!やらどれも2人を茶化すものだった。
そこでようやくなのはは気付いた。
「にゃぁぁぁ〜〜!」
ユウに抱き締められたと認識した瞬間、どこかに向かってなのはは走って行ってしまった。
「なのは?」
どうやらなのはの親友でユウも知る執務官は自分の親友が突然走ってどこかに行ってしまったので困惑気味だった。
「ユウ……お前、いつの間にフラグ建てたんだ?」
「はい?なんの事ですか?」
『はぁ……』
103航空隊の隊員達全員から一斉にため息が漏れた。
そう言えば此奴、こういうのは鈍感だったと。
「えっと……今回皆さんと一緒に同行する事になりました。フェイト テスタロッサです。まだ執務官になって日が浅いので色々アドバイスなど貰えると助かります。よろしくお願いします!」
フェイトはそう言って自己紹介をした、各メンバー達が宜しくと言っていく中でユウは
《まさか同行する執務官がフェイトだったなんて…》
《此処まで立て続けに再開するなんてもはや運命ですね》
デュナミスがまたいらん事を言っているが取り敢えず無視する。
そうユウにとってはフェイトも守るべき者の1人だ。PT事件の際に知り合ってからは、なのはと共に親友だったが、あの日から記憶も消えたので今は唯の他人だ。
「調査の方は宜しく頼むよ、そっちにこっちの隊員を2人程貸そう。そうだな…ユウ レグラス一等空佐、高町なのは二等空尉をそちらに付かせよう。ユウは言わずもがな実力は一級品だ、高町と君とは仲が良いと聞いているし適任だろう」
「隊長待って下さい!僕たちの任務は護衛で敵の戦力は未知数です、此処で僕が離れるのは危険です!」
「ほう?我々103航空隊が守りきれないと言うのか?」
「いえ……そんな事は…」
「確かにお前はウチの一番の戦力だ。だがな我々とて103航空隊なのだよ。お前は仲間を信じられないのか?」
ユウは隊員達の方を見る。
「いつも副隊長ばかり目立ってずるいですよ!」
「偶には私達にもいいカッコさせて下さいよ」
「伊達に死線を潜って来てませんよ、私達の実力は副隊長もご存知でしょう?テロリスト如きに103はやられません!」
さっきまでふざけ合っていた隊員達の雰囲気はガラッと変わり今は歴戦の戦士を思わせる佇まいだ。
これが103航空隊なのだ。不動のエース部隊、管理局の切り札。
ユウの仲間達で背中を預け共に死線を潜ってきた事もあった。そんな仲間達を信じれなかったなんてとユウはふっと笑う。
「お前達…」
「なに、心配するな。我々はお前のお飾りでは無いのだよ。それにお前が来る前までは我々だけだったのだからな」
「すみません、隊長。分かりました、此方は任せて下さい。必ず成果を出してみせます」
と話が纏まった所で隊長が、
「分かればいいんだ……よし!お前ら副隊長の許しも出たし今から観光だぁ〜」
『待ってました!』
さっきまでの雰囲気は微塵もなくまた観光モードになった103航空隊の隊員達。
何処に行くか話し合ったりまたゲームを隊長が率先してやり始めそのまま街の中へと歩いて行く。
「って⁉︎おいっ!はぁ、まだ時間もあるししょうがないなぁ」
あまりの変わり様にユウも呆れながら彼等を注意する事を諦めた。
すると、
「その……ユウさんの活躍は良く耳にしてます。今回はよろしくお願いします!」
一区切り付いた所でフェイトが緊張した様子でそう言ったきた。
なのはもそうだったが大体の人はユウと初めて話すと緊張するのだ。管理局No.1と呼び声が高いユウはどうしても真面目で硬いイメージがある様なのである。
「ああ、此方こそ宜しく。まぁこんな部隊だけどやる時はやるから安心して」
「けどあの変わり様には驚きました…103航空隊と聞いてもっと規律正しくて厳しいのかと思いましたがなんか意外です」
そう言ってくすっと笑うフェイト。
なのはにも負けず劣らず、彼女も笑顔が良く似合っている。こういう笑顔を守るためなら何でも出来る、ユウはそう思っている。
「それより何処かに行ったなのはの事を探そうか」
「あ、そ、そうですね!」
どうやらフェイトはなのはの事を忘れていたようだ、この場になのはが居ようものなら酷いよ⁉︎フェイトちゃん!とでも言っていた所だろう。
こうしてフェイトとユウはなのはを捜しに街に繰り出すのだった。
その光景はどこか神秘的でこの次元世界そのものが確かに生きて脈打っているようにも感じさせる。
第9管理世界ウミリア
次元世界のあらゆる所に川が流れ湖がある、その名通り水の惑星とも呼ばれている。
その湧き出て流れる水は透き通っており太陽の光を反射し輝きを放つほど鮮度が良いと評判でここで生産される酒や飲料水の人気は高い。
街の中にも川があり幾重にも分かれ流れている。その美しさから観光スポットとしても有名であり首都はいつも賑わっている。
雰囲気としては何処か中世のヨーロッパのようだ。
ウミリアは経済発展も目覚しく、殆どこの水を使用した飲料水によって収入を得ている。ミッドチルダに出回っている飲料水や酒も8割はウミリア産だ。
その一方、文明の発展は目覚しくなかったようで此処まで成長させるのに苦労したらしい。そして今では珍しい王族制度が残る次元世界でもある。
「わぁ、きれい……」
[マスター、そんなに乗り出すと落っこちますよ]
此処は首都の中心街、円形の大きな噴水があり知る人ぞ知る人気のデートスポットとなっている。
なのはが周りを見渡すとやはり先ほど歩いてきた道より男女一緒にいる者達が多いような気がした。
(私もこんな所でユウと…)
ちらりとユウの方を見ると、
「おい、お前らそこでお菓子を食べるな!そこ、ゲームをするんじゃない!隊長⁉︎貴方が率先してゲームに誘ってどうするんですか!」
「まぁそう言うな。お前もやるか、ゴッドスイーパー?」
完全に観光モードに入っている103航空隊のメンバーを注意してまわるユウの姿があった。
103航空隊の隊員は仕事をやる際は凄く真面目だがこんな風にそれ以外はかなり自由なのだ。自由過ぎる気もしなくもないが。
(にゃはは……そんな余裕なさそうだね)
本当は横で一緒にこの街を眺めながら歩き、話をしたかったのだが当の本人があの状態なのだから仕方がない。
103航空隊の隊員達は皆、管理局の制服では無く私服だ。
街でこの人数で制服姿で歩けば目立つし街の人々に何かあったのかと心配を掛けてしまうかも知れないのもあるが今回は大っぴらに護衛をするのでは無く、あくまで秘密裏に自然にとの事だ。
襲撃の予告はこの街の人々には知らされていない。そもそも、その襲撃の予告も出処が不明で信憑性に欠けているのだ。
大きな経済力を持つウミリアに恩でも売ろうとでも思っているのかエース部隊である103航空隊が派遣されたというわけだ。
そして今、103航空隊は執務官と合流する為にこの中心街で待っているという訳だ。
その執務官はまだ執務官となって日が浅いが実力は本物だそうで女性らしい。
執務官に関してはこの程度の情報しか聞いてなかったのでユウもなのはも誰が来るのか知らない。
知っているのは部隊長であるリーガル ロウだけだ。
「隊長、そう言えば執務官は誰が来るんですか?僕は日が浅いが実力はあって女性だという事しか聞いてないのですが…」
「ああ、そう言えば言ってなかったな。年はお前と同じでかなりかわいいぞ。惚れて今晩寝れなくなっても任務に支障をきたすなよ」
「惚れませんしそんな事で寝れなくなったりしませんよ!」
「そうか?…おおっ、噂をすればだな」
まだ集合時間としては余裕はある方だがユウ達がもういると分かって向こうから走って来るのが見える。
輝くような金髪でそれをツインテールにしているので走る事に揺れている。
その姿にユウは見覚えがあった、いや忘れる筈がない。彼女は……
「えっ、フェイトちゃん?っ⁉︎きゃあ!」
なのはは予期せぬ人の来訪で噴水に腰掛けていたのだがバランスを崩しゆっくりと水が溜まっている方に落ち始めた。
が、
目をギュと閉じ衝撃に備えていたなのはだがいつまで経っても落ちないし濡れた感触もない。それどころか落ちる瞬間手を引かれ何かに包まれた様な感じがしたのだ。
香ってくる何処か懐かしい匂い、その身を任せ眠ってしまいそうな暖かさを感じる。
なのはが目を開けると誰かの肩越しに103航空隊の隊員達、そして大親友でもある執務官が見える。
肩越し?誰かに抱きしめられてる?
そう認識し誰なのか確認すると、
「油断も隙もあったもんじゃないな、気をつけろよ」
そう言ってなのはを解放したユウ。
未だに現状をよく理解出来ないなのは。
103航空隊からは様々な声が上がっている、口笛を鳴らす者や大胆だな、副隊長…羨ましい!やらどれも2人を茶化すものだった。
そこでようやくなのはは気付いた。
「にゃぁぁぁ〜〜!」
ユウに抱き締められたと認識した瞬間、どこかに向かってなのはは走って行ってしまった。
「なのは?」
どうやらなのはの親友でユウも知る執務官は自分の親友が突然走ってどこかに行ってしまったので困惑気味だった。
「ユウ……お前、いつの間にフラグ建てたんだ?」
「はい?なんの事ですか?」
『はぁ……』
103航空隊の隊員達全員から一斉にため息が漏れた。
そう言えば此奴、こういうのは鈍感だったと。
「えっと……今回皆さんと一緒に同行する事になりました。フェイト テスタロッサです。まだ執務官になって日が浅いので色々アドバイスなど貰えると助かります。よろしくお願いします!」
フェイトはそう言って自己紹介をした、各メンバー達が宜しくと言っていく中でユウは
《まさか同行する執務官がフェイトだったなんて…》
《此処まで立て続けに再開するなんてもはや運命ですね》
デュナミスがまたいらん事を言っているが取り敢えず無視する。
そうユウにとってはフェイトも守るべき者の1人だ。PT事件の際に知り合ってからは、なのはと共に親友だったが、あの日から記憶も消えたので今は唯の他人だ。
「調査の方は宜しく頼むよ、そっちにこっちの隊員を2人程貸そう。そうだな…ユウ レグラス一等空佐、高町なのは二等空尉をそちらに付かせよう。ユウは言わずもがな実力は一級品だ、高町と君とは仲が良いと聞いているし適任だろう」
「隊長待って下さい!僕たちの任務は護衛で敵の戦力は未知数です、此処で僕が離れるのは危険です!」
「ほう?我々103航空隊が守りきれないと言うのか?」
「いえ……そんな事は…」
「確かにお前はウチの一番の戦力だ。だがな我々とて103航空隊なのだよ。お前は仲間を信じられないのか?」
ユウは隊員達の方を見る。
「いつも副隊長ばかり目立ってずるいですよ!」
「偶には私達にもいいカッコさせて下さいよ」
「伊達に死線を潜って来てませんよ、私達の実力は副隊長もご存知でしょう?テロリスト如きに103はやられません!」
さっきまでふざけ合っていた隊員達の雰囲気はガラッと変わり今は歴戦の戦士を思わせる佇まいだ。
これが103航空隊なのだ。不動のエース部隊、管理局の切り札。
ユウの仲間達で背中を預け共に死線を潜ってきた事もあった。そんな仲間達を信じれなかったなんてとユウはふっと笑う。
「お前達…」
「なに、心配するな。我々はお前のお飾りでは無いのだよ。それにお前が来る前までは我々だけだったのだからな」
「すみません、隊長。分かりました、此方は任せて下さい。必ず成果を出してみせます」
と話が纏まった所で隊長が、
「分かればいいんだ……よし!お前ら副隊長の許しも出たし今から観光だぁ〜」
『待ってました!』
さっきまでの雰囲気は微塵もなくまた観光モードになった103航空隊の隊員達。
何処に行くか話し合ったりまたゲームを隊長が率先してやり始めそのまま街の中へと歩いて行く。
「って⁉︎おいっ!はぁ、まだ時間もあるししょうがないなぁ」
あまりの変わり様にユウも呆れながら彼等を注意する事を諦めた。
すると、
「その……ユウさんの活躍は良く耳にしてます。今回はよろしくお願いします!」
一区切り付いた所でフェイトが緊張した様子でそう言ったきた。
なのはもそうだったが大体の人はユウと初めて話すと緊張するのだ。管理局No.1と呼び声が高いユウはどうしても真面目で硬いイメージがある様なのである。
「ああ、此方こそ宜しく。まぁこんな部隊だけどやる時はやるから安心して」
「けどあの変わり様には驚きました…103航空隊と聞いてもっと規律正しくて厳しいのかと思いましたがなんか意外です」
そう言ってくすっと笑うフェイト。
なのはにも負けず劣らず、彼女も笑顔が良く似合っている。こういう笑顔を守るためなら何でも出来る、ユウはそう思っている。
「それより何処かに行ったなのはの事を探そうか」
「あ、そ、そうですね!」
どうやらフェイトはなのはの事を忘れていたようだ、この場になのはが居ようものなら酷いよ⁉︎フェイトちゃん!とでも言っていた所だろう。
こうしてフェイトとユウはなのはを捜しに街に繰り出すのだった。