魔法少女リリカルなのは 原初の勇者 作:黒色狼
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気が付いたらお気に入りにして下さってる方がいて嬉しくてもう1話書いてしまいましたw
お気に入りにして下さった方、評価して下さった方ありがとうございます。
第2話お気に入りにして下さった方、評価して下さった方ありがとうございます。
あれから約一ヶ月、103航空隊の仕事にも慣れて来て今日は数少ないOFFの日だ
もちろん、なのはもお休みで今日は103航空隊へコネで回してくれたはやての家にお礼も兼ねて遊びに来ていた。
のだが、
「それでね、ユウさんその変態な人から私を守ってくれたんだ、気が付いたら抱き寄せられてるしびっくりだよ」
「そうなんかぁ〜、てそれは完全に惚気話やないかぁ〜〜!」
「あうっ、痛いよはやてちゃん!」
途中までは103航空隊の訓練の話や人当たりの良さ。エース部隊はそこから違うという話をしてはやてに良い経験をさせて貰ってると感謝を述べていたのだが途中からユウが不当な扱いを受けてる事とそれでも文句を言わない寛大さ、ユウの実力の事を話し出したのだ。
ユウの話をしているなのははそれはもう楽しそうだった。
「ふ〜ん、なのはちゃんが…ねぇ」
「な、何?はやてちゃん?」
「お茶を持って来ましたよ、話は聞いていましたがなのはちゃんがまさか…ね」
「あたしも話を聞いてたけど、なのはがなぁ…」
「もう〜、シャマルさんとヴィータちゃんも!勿体ぶらないで何なのか教えてよ〜」
シャマルとヴィータもなのはの変化に気が付いているようだ。
当の本人は全く無自覚の様だが。
「なのはちゃん、ユウさんに惚れてるやろ?」
「ふぇ?にゃぁぁ!そんな事ないよぉ〜!」
「嘘だな」
「嘘ですね」
「嘘やな」
満場一致で否定されるなのは、
「惚れてなんか……ないもん…多分」
「私達から見たら惚れてますーって顔してたでなのはちゃん。それにしても小学校の時も中学生の時も男なんぞ興味無しのなのはちゃんを落とすとは……ユウ レグラス恐るべし!」
そうなのはは小学校も中学生も凄くモテていて、実をいうと半端ない数告白されていたのだが全て突っぱねていたのだ。
そのなのはが惚れたのだ、驚くのも無理もない。
「やっぱり惚れちゃったのかな……」
「完全に惚れてるわ」
「完全に惚れてるな」
「完全に惚れてるやろ」
またもや満場一致である
「けどな、なのはちゃん、相手はあのユウ レグラスや。管理局最強、何でも出来るそして優しいときた!そんな優良物件を世の女性達がほっとくと思うか?」
「思わない……かな」
「やろ?なら攻めあるのみや!なのはちゃんはかわいいんやから話を聞く限り脈もない事無いしいける筈や!」
「そう……かな?」
「そうね、なのはちゃんなら大丈夫よ。」
「だな、なのはは昔からモテモテだしな」
やはり昔からなのはの事を知る者としてはなのはには是非とも上手くいって欲しいのだ。
ずっと無茶をして来ている彼女は大怪我もした事があるし幸せになる資格はある筈だ。
それから話は変わり今、話題の民間協力者、お金さえ払えば汚れ仕事以外は何でも引き受けてくれる傭兵の話になった。
「推定ランク陸戦、空戦共にSSオーバーの魔導師らしいな。お金さえ払えば捜し物から護衛、何でもしてくれる珍しい傭兵なんやそうや。確か名前は…」
「レン クルーガーだね。万能の魔導師で主に剣のアームドデバイスを使っての近接戦闘が得意で剣の技術は超一流、動きはブレて見える程で砲撃も難なくこなし次元世界最強と言われてる人だね」
「おまけに使い魔と思われる人が居てその人はサポートがメインらしいんやけど、それでもS+相当のランクらしいんや。」
「聞いた話だと管理局の部隊を幾つも導入しても鎮圧に1ヶ月はかかると言われてた紛争地帯を小一時間で鎮圧したらしいわね」
「あたしもそれ聞いた事がある!2人で一気に広範囲殲滅魔法を連発して攻撃したって話だな。その後、瞬く間に2人に鎮圧されたとか」
「今は管理局に解決不能とされてる仕事なんかを請け負ってるらしいな。それを解決してまうんやから驚いたもんやで」
今のミッドチルダではその話で持ちきりなのだ、危険な所を助けて貰った人がとても多く助けたら直ぐにその場を去るらしい。
「それにその人はフード付きのロングコートを着ていて顔も目元を隠したマスクをしてるからどんな人かも分からないらしいよね」
そうレン クルーガーは顔も隠しているので全く素性も分からないのだ。
おまけに連絡先は管理局の上層部ぐらいしか分からないので依頼しようにもコネが無いと出来無いのだ。
そんな話をしている時、
[マスター、メールが来ました。ユウ レグラスさんからです]
「うお!なのはちゃん!デートのお誘いちゃうんか?」
「そ、そんな訳無いでしょー!」
なのははそんな事を言っているが内心では期待していた。
ドキドキしながらメールを開くと、
『こんにちは、なのはさん。103航空隊のユウ レグラスです』
そうやって再生されるユウの音声。
この場にいる者は来るか⁉︎と次の言葉を待つ。
『今日は休みの日だと聞いてるけど、ごめん。部隊の呼び出しが掛かったんだ。次元世界、ウミリアという世界の王族の護衛だ。何やら襲撃の予告をされている様で色々きな臭いんで執務官も同行してくれるらしいんだけど戦力が未知数な為、僕たち103が駆り出される事になったんだ。泊り掛けの任務になる』
仕事の呼び出しだったようだ。
それを聞いてなのはは肩を落とした。
「やっぱりそんな事ないよね……」
が次の言葉でなのはは顔をはっと上げた
『だから出発は今日の遅くだけど急で準備も出来てないだろうからなのはさんが良ければ一緒に買い物に行って準備しよう。場所は……』
「キタァー!なのはちゃん、デートのお誘い来たでぇ!チャンスやチャンス!しかも泊り掛け、旅行やで!」
「はやてちゃん、やったよ!私頑張る!」
こうしてなのはは、ユウとのデート?をする事になりこれ以上に無いぐらいにはしゃいでいた。
が此処である問題が浮上した。
「けどなのは、お前その格好で行くのか?」
ヴィータが言ったように今のなのはの服装はお世辞にもお洒落とは言えない。
「え、管理局の制服で行くよ?」
あ、此奴駄目だ。この場にいたなのは以外の3人は心でそうハモった。
「なのはちゃん、流石にそれは無いと思うわ……」
「何も分かってへんな男っちゅうもんはな、普段とは違う女の姿にグッとくんねや!そんなんでユウ レグラスを落とせるかぁー!」
はやてはどうやら変なスイッチが入ってしまったようだ。
「けど私、私服なんて殆ど持ってないよ……」
「なん……だと!」
そうずっと無茶して仕事をしたり特訓したりしていたなのはは私服を殆ど持っていないのだ。そもそもずっと仕事か特訓をしていたものだから必要無かったのである。
「じゃあ私の服を貸したる、コーディネートは私らに任せてとけ!」
「けどはやてちゃんの服だとその……胸が……」
「それが親切にして貰ってる者の発言かぁ〜!嫌味か、嫌味なんやな!」
「痛い痛い、はやてちゃん落ち着いて!」
「これが落ち着いてられるか!どいつも此奴も胸か!シグナムもシャマルも……私の味方はヴィータだけや!」
一度ヴィータの胸を凝視した後はやてはそう言った。
「おい、今あたしを見ただろ!こっち成長期なんだ、はやてと一緒にするなよ!」
「なんやて、私だって成長期や!」
はやてを切っ掛けに無益な言い争いが始まった。先程までなのはの服をコーディネートする雰囲気だったのだが今はあるかも怪しい胸の話で言い争っている。
なのはは両者の胸に目線を向ける。はやては……まぁある様にも見えるがなんというか頑張れ、ヴィータは……今後に期待という風になのはは評価を付けた。
「なんや、さっき軽く貶された様な気がしたんやけど」
「奇遇だな、あたしもだ」
妙な所で感が鋭い2人である。そんな2人を見て、にゃはは……と笑うなのはだった。
そんなこんなで服を借りる事を諦め大人しく何を話すか話題を考えるようという事になった。
「そういやユウさんって年上なんやろか?」
「う〜ん、どうなんだろ?見た目だけなら同い年か年上って感じだけど…」
管理局員のプロフィールは基本極秘事項として一部の上層部の人間にしか観覧を許されていないので年も分からなければ経歴も出身地も何も分からない。
この103航空隊にきて1ヶ月、ツーマンセルのパートナーとして一緒に仕事をして来たがなのはだがそんな事すら会話出来ていなかったのだ。
なのはに聞いたりする勇気が無いのもあるがユウは常に働いている。なのはが見るユウは常に働いていてそんな会話をする余裕なんてなかったといえば無かった。
出来ないことも無いのだがなのはの方に余裕が無くそんな事すら頭に思い浮かばなかった。
「なら丁度ええんちゃう?同い年やったらもっと気も楽になるやろうし、階級差があるから敬語は相手に言われんと崩せんけどユウさんなら何となく許可してくれそうやし」
「うん、丁度いい機会だし聞いてみるね。けどいきなりタメ口はちょっと図々しいんじゃないかな?」
「そんな事はないわ、そうやって距離を詰めて行かないといつまでも上司と部下の関係のままよ」
シャマルは年上のお姉さんらしくそうアドバイスする。
「そうだな、なのはには勢いと大胆さがねぇからな。砲撃はあんなに豪快なんだから全力全開でいけばいいんじゃね?」
「まぁ、一部の局員からは砲撃といつものギャップが良いって言う声もあるんやけどな」
「何それ⁉︎ちょっと怖いよ⁉︎」
この年でエースオブエースと言われいつも笑顔を浮かべその可愛らしい容姿に似合わない、強烈な砲撃を喰らった犯罪者はピンク、桜色恐怖症に掛かった者もいるという。
なので一部局員からその様な事を言われているのだ。
そんな話をしてひと段落した時、
「私、もう待ち合わせ場所に行ってくる!」
「行く言うてもまだまだ時間あるけど?」
「何だかじっとしてられ無くて……ありがとね!はやてちゃん、ヴィータちゃん、シャマルさん!」
そう言うとなのはは出て行ってしまった。
「ああ、行ってもうた……まだ3時間前やけど、どうするんやろか?」
「なのはの事だから待ち合わせ場所にそのまま行ってそわそわしてる変人みたいな感じになってるんじゃねぇか?、それも管理局員の制服で」
「なのはちゃんならありえるわね……」
ヴィータの予想は見事に当たっていてなのはは馬鹿にされたのは別のお話。
もちろん、なのはもお休みで今日は103航空隊へコネで回してくれたはやての家にお礼も兼ねて遊びに来ていた。
のだが、
「それでね、ユウさんその変態な人から私を守ってくれたんだ、気が付いたら抱き寄せられてるしびっくりだよ」
「そうなんかぁ〜、てそれは完全に惚気話やないかぁ〜〜!」
「あうっ、痛いよはやてちゃん!」
途中までは103航空隊の訓練の話や人当たりの良さ。エース部隊はそこから違うという話をしてはやてに良い経験をさせて貰ってると感謝を述べていたのだが途中からユウが不当な扱いを受けてる事とそれでも文句を言わない寛大さ、ユウの実力の事を話し出したのだ。
ユウの話をしているなのははそれはもう楽しそうだった。
「ふ〜ん、なのはちゃんが…ねぇ」
「な、何?はやてちゃん?」
「お茶を持って来ましたよ、話は聞いていましたがなのはちゃんがまさか…ね」
「あたしも話を聞いてたけど、なのはがなぁ…」
「もう〜、シャマルさんとヴィータちゃんも!勿体ぶらないで何なのか教えてよ〜」
シャマルとヴィータもなのはの変化に気が付いているようだ。
当の本人は全く無自覚の様だが。
「なのはちゃん、ユウさんに惚れてるやろ?」
「ふぇ?にゃぁぁ!そんな事ないよぉ〜!」
「嘘だな」
「嘘ですね」
「嘘やな」
満場一致で否定されるなのは、
「惚れてなんか……ないもん…多分」
「私達から見たら惚れてますーって顔してたでなのはちゃん。それにしても小学校の時も中学生の時も男なんぞ興味無しのなのはちゃんを落とすとは……ユウ レグラス恐るべし!」
そうなのはは小学校も中学生も凄くモテていて、実をいうと半端ない数告白されていたのだが全て突っぱねていたのだ。
そのなのはが惚れたのだ、驚くのも無理もない。
「やっぱり惚れちゃったのかな……」
「完全に惚れてるわ」
「完全に惚れてるな」
「完全に惚れてるやろ」
またもや満場一致である
「けどな、なのはちゃん、相手はあのユウ レグラスや。管理局最強、何でも出来るそして優しいときた!そんな優良物件を世の女性達がほっとくと思うか?」
「思わない……かな」
「やろ?なら攻めあるのみや!なのはちゃんはかわいいんやから話を聞く限り脈もない事無いしいける筈や!」
「そう……かな?」
「そうね、なのはちゃんなら大丈夫よ。」
「だな、なのはは昔からモテモテだしな」
やはり昔からなのはの事を知る者としてはなのはには是非とも上手くいって欲しいのだ。
ずっと無茶をして来ている彼女は大怪我もした事があるし幸せになる資格はある筈だ。
それから話は変わり今、話題の民間協力者、お金さえ払えば汚れ仕事以外は何でも引き受けてくれる傭兵の話になった。
「推定ランク陸戦、空戦共にSSオーバーの魔導師らしいな。お金さえ払えば捜し物から護衛、何でもしてくれる珍しい傭兵なんやそうや。確か名前は…」
「レン クルーガーだね。万能の魔導師で主に剣のアームドデバイスを使っての近接戦闘が得意で剣の技術は超一流、動きはブレて見える程で砲撃も難なくこなし次元世界最強と言われてる人だね」
「おまけに使い魔と思われる人が居てその人はサポートがメインらしいんやけど、それでもS+相当のランクらしいんや。」
「聞いた話だと管理局の部隊を幾つも導入しても鎮圧に1ヶ月はかかると言われてた紛争地帯を小一時間で鎮圧したらしいわね」
「あたしもそれ聞いた事がある!2人で一気に広範囲殲滅魔法を連発して攻撃したって話だな。その後、瞬く間に2人に鎮圧されたとか」
「今は管理局に解決不能とされてる仕事なんかを請け負ってるらしいな。それを解決してまうんやから驚いたもんやで」
今のミッドチルダではその話で持ちきりなのだ、危険な所を助けて貰った人がとても多く助けたら直ぐにその場を去るらしい。
「それにその人はフード付きのロングコートを着ていて顔も目元を隠したマスクをしてるからどんな人かも分からないらしいよね」
そうレン クルーガーは顔も隠しているので全く素性も分からないのだ。
おまけに連絡先は管理局の上層部ぐらいしか分からないので依頼しようにもコネが無いと出来無いのだ。
そんな話をしている時、
[マスター、メールが来ました。ユウ レグラスさんからです]
「うお!なのはちゃん!デートのお誘いちゃうんか?」
「そ、そんな訳無いでしょー!」
なのははそんな事を言っているが内心では期待していた。
ドキドキしながらメールを開くと、
『こんにちは、なのはさん。103航空隊のユウ レグラスです』
そうやって再生されるユウの音声。
この場にいる者は来るか⁉︎と次の言葉を待つ。
『今日は休みの日だと聞いてるけど、ごめん。部隊の呼び出しが掛かったんだ。次元世界、ウミリアという世界の王族の護衛だ。何やら襲撃の予告をされている様で色々きな臭いんで執務官も同行してくれるらしいんだけど戦力が未知数な為、僕たち103が駆り出される事になったんだ。泊り掛けの任務になる』
仕事の呼び出しだったようだ。
それを聞いてなのはは肩を落とした。
「やっぱりそんな事ないよね……」
が次の言葉でなのはは顔をはっと上げた
『だから出発は今日の遅くだけど急で準備も出来てないだろうからなのはさんが良ければ一緒に買い物に行って準備しよう。場所は……』
「キタァー!なのはちゃん、デートのお誘い来たでぇ!チャンスやチャンス!しかも泊り掛け、旅行やで!」
「はやてちゃん、やったよ!私頑張る!」
こうしてなのはは、ユウとのデート?をする事になりこれ以上に無いぐらいにはしゃいでいた。
が此処である問題が浮上した。
「けどなのは、お前その格好で行くのか?」
ヴィータが言ったように今のなのはの服装はお世辞にもお洒落とは言えない。
「え、管理局の制服で行くよ?」
あ、此奴駄目だ。この場にいたなのは以外の3人は心でそうハモった。
「なのはちゃん、流石にそれは無いと思うわ……」
「何も分かってへんな男っちゅうもんはな、普段とは違う女の姿にグッとくんねや!そんなんでユウ レグラスを落とせるかぁー!」
はやてはどうやら変なスイッチが入ってしまったようだ。
「けど私、私服なんて殆ど持ってないよ……」
「なん……だと!」
そうずっと無茶して仕事をしたり特訓したりしていたなのはは私服を殆ど持っていないのだ。そもそもずっと仕事か特訓をしていたものだから必要無かったのである。
「じゃあ私の服を貸したる、コーディネートは私らに任せてとけ!」
「けどはやてちゃんの服だとその……胸が……」
「それが親切にして貰ってる者の発言かぁ〜!嫌味か、嫌味なんやな!」
「痛い痛い、はやてちゃん落ち着いて!」
「これが落ち着いてられるか!どいつも此奴も胸か!シグナムもシャマルも……私の味方はヴィータだけや!」
一度ヴィータの胸を凝視した後はやてはそう言った。
「おい、今あたしを見ただろ!こっち成長期なんだ、はやてと一緒にするなよ!」
「なんやて、私だって成長期や!」
はやてを切っ掛けに無益な言い争いが始まった。先程までなのはの服をコーディネートする雰囲気だったのだが今はあるかも怪しい胸の話で言い争っている。
なのはは両者の胸に目線を向ける。はやては……まぁある様にも見えるがなんというか頑張れ、ヴィータは……今後に期待という風になのはは評価を付けた。
「なんや、さっき軽く貶された様な気がしたんやけど」
「奇遇だな、あたしもだ」
妙な所で感が鋭い2人である。そんな2人を見て、にゃはは……と笑うなのはだった。
そんなこんなで服を借りる事を諦め大人しく何を話すか話題を考えるようという事になった。
「そういやユウさんって年上なんやろか?」
「う〜ん、どうなんだろ?見た目だけなら同い年か年上って感じだけど…」
管理局員のプロフィールは基本極秘事項として一部の上層部の人間にしか観覧を許されていないので年も分からなければ経歴も出身地も何も分からない。
この103航空隊にきて1ヶ月、ツーマンセルのパートナーとして一緒に仕事をして来たがなのはだがそんな事すら会話出来ていなかったのだ。
なのはに聞いたりする勇気が無いのもあるがユウは常に働いている。なのはが見るユウは常に働いていてそんな会話をする余裕なんてなかったといえば無かった。
出来ないことも無いのだがなのはの方に余裕が無くそんな事すら頭に思い浮かばなかった。
「なら丁度ええんちゃう?同い年やったらもっと気も楽になるやろうし、階級差があるから敬語は相手に言われんと崩せんけどユウさんなら何となく許可してくれそうやし」
「うん、丁度いい機会だし聞いてみるね。けどいきなりタメ口はちょっと図々しいんじゃないかな?」
「そんな事はないわ、そうやって距離を詰めて行かないといつまでも上司と部下の関係のままよ」
シャマルは年上のお姉さんらしくそうアドバイスする。
「そうだな、なのはには勢いと大胆さがねぇからな。砲撃はあんなに豪快なんだから全力全開でいけばいいんじゃね?」
「まぁ、一部の局員からは砲撃といつものギャップが良いって言う声もあるんやけどな」
「何それ⁉︎ちょっと怖いよ⁉︎」
この年でエースオブエースと言われいつも笑顔を浮かべその可愛らしい容姿に似合わない、強烈な砲撃を喰らった犯罪者はピンク、桜色恐怖症に掛かった者もいるという。
なので一部局員からその様な事を言われているのだ。
そんな話をしてひと段落した時、
「私、もう待ち合わせ場所に行ってくる!」
「行く言うてもまだまだ時間あるけど?」
「何だかじっとしてられ無くて……ありがとね!はやてちゃん、ヴィータちゃん、シャマルさん!」
そう言うとなのはは出て行ってしまった。
「ああ、行ってもうた……まだ3時間前やけど、どうするんやろか?」
「なのはの事だから待ち合わせ場所にそのまま行ってそわそわしてる変人みたいな感じになってるんじゃねぇか?、それも管理局員の制服で」
「なのはちゃんならありえるわね……」
ヴィータの予想は見事に当たっていてなのはは馬鹿にされたのは別のお話。