魔法少女リリカルなのは 原初の勇者 作:黒色狼
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独自の設定などはまたこれから明らかにしていくつもりです。
リリなのでこの辺の話はあまり詳しくないのでこんな感じだったんだろうという適当な感じで書いてます。
序章リリなのでこの辺の話はあまり詳しくないのでこんな感じだったんだろうという適当な感じで書いてます。
昔々、この世界は一つだった。
進めばそれだけ新しい発見があり見知らぬ土地が広がっていた。
だが今はどうだ?
進んでひたすら進めば同じ所に戻ってきてしまう。そう昔は一つだった世界はある時を境に数多くの世界へと分離してしまったのである。
ある世界は魔法が当たり前の世の中で、
ある世界は忍びと言うのがありふれた世界で、
そしてある世界はVRMMO技術が発展した世界で、
これらの無数にある、無限にある世界は元は一つだった大昔の頃、ゲインという種がある一帯を総べていた。
あろう事かゲイン達は世界のバランスを崩し世界をメチャクチャにしようしたがそれを特殊な力を持つ神に選ばれし者アベルと言われる者がそれを阻止しようとした。
結果、崩壊は食い止められたが分離し無限に近い世界が生まれてしまったのだ。
しかしアベルは世界を救ってみせた。これは最も有名な昔話として無数に分離した世界へと語り継がれるのであった。
これはそんなアベルとして語り継がれた少年の物語である。
この日高町なのはは管理局として何時ものように仕事をしていた。
そして今日は普通に人気の無い場所をパトロールをするという簡単なものだ。
そんな高町なのはには昔、ひょんな事から高町家に居候する事になった幼馴染で好意を寄せる少年がいた。
なのはは常に無茶をしてきた、そう彼に追い付く為に。彼は管理局に入ってはいないが推定ランク陸、空共にSSSオーバー、引く手数多の期待の少年である。やれば何でも出来てしまう彼に少しでも追い付く為に必死になって頑張ってきた。辛くても頑張りどんな時も笑顔を忘れずに……
「ふぅ、こんなもんか。なのは〜こっちは終わったぞ」
「ヴィータちゃん、こっちも終わったよ」
雪が降る中、2人はパトロールで辺りを巡回していた。
「ふぅ、にしても今日は本当に寒いな」
「そうだね、早く家に帰ってこたつに入って丸くなりたいよ」
そう会話する2人だ、それで本部に帰投しようとした時、
「⁉︎ヴィータちゃん!危ない!」
ヴィータに謎のガジェットが迫っていた。
ヴィータも気が付いたが間に合わ無いだろう、その時なのはは無人機とヴィータの間に割って入り防御しようとしたが何故か上手く防御出来ずにそのまま胸をガジェットの刃で貫かれてしまった。
普段のなのはならあの程度防御してみせるだろう、だが今回はそれが出来なかった。不意をつかれたから?特殊な攻撃だったから?違う、なのはは既に限界だったのだ。エクセリオンモードの相次ぐ使用。溜まる疲労。正直動くのだって辛かった筈だ。
「なのは!くそ、大丈夫か!なのは!こちらヴィータ、救護班を頼む!何やってるんだ救護班は!」
そこだけ真っ白な雪が真っ赤に染まっていた。
久城 優が病院に駆けつけた時には手術も終わり落ち着いた頃だった。
彼がなのはの幼馴染で好意を寄せる、久城 優だ。実はお互いに両思いなのだがお互い気が付いていない。PT事件の時も、闇の書の時も彼はなのはと大いに解決に貢献している。
「はぁはぁ、なのは……僕のせいだ…」
「いや違う、あたしは同じ任務に出ていたのにあいつの体調に気がつけなかった。あいつの無理に笑う笑顔をみて気がつけなかったんだ!」
どうやら手術が終わった後もヴィータはその場に残っていた様で目元は赤くなっていた。
「ヴィータは悪くない…なのはがこんな無茶をしていたのは僕の所為なんだ、無茶していたのは知っていた。無理にでも休ませるべきだったんだ」
病院の廊下には優に縋り付きヴィータのすすり泣く音が響いていた。
「ん……ここは…」
「なのは!よかった…」
丸一日経ってなのはは目を覚ました、優はずっとなのはの病室で見守っていたのだ。
それから優は話した、ヴィータが心配していた事。
かなり身体に疲労が溜まっていたこと、今回の怪我の所為で二度と魔法が使えないかも知れない事を。
「そっか、私魔法が使えないかも知れないのか…」
「悲しくないの?」
「悲しいよ、けどかも知れないでしょ?私は優くんが居ればそれだけで頑張れるから……必ずまた空を飛んで見せるよ」
なのはは本当に強いと思った優、けどまた自分の所為でなのはが無茶をしようとしている。そう優の所為でだ。
自分がいる限りなのはは無茶をやめないだろう、何でもやってみせるだろう、無理に笑ってみせるだろう。けど優はもうそんななのはを見てはられなかった。
今のなのはは自分に縛られている、そう感じた優だった。
ここで決意する、この先の運命を大きく変える決断を……
「なのは……」
「ん、何?優くん?」
その顔は無理に笑っているように見える、辛いはずがないのだ。
「僕の事はもう忘れるんだ…」
「え?優くん今なんて……」
「僕の事は忘れて生きていって欲しいんだ……なのはは僕がいると無茶をするから…そんな無理に笑うなのはを見たくないんだ僕は。本当の君の笑顔は太陽より眩しい、僕の一番好きな顔だ、だから僕の事は忘れるんだ」
「そんな、忘れれる訳がないよ…私は優くんが……」
「忘れられないのなら僕が消してあげる」
そう言って優は魔力を解放し魔法陣を展開する、そうこの世界から久城優という存在を全てなかった事にするために…
「そんな……嫌だよぉ、私優くんがいないと……」
「大丈夫、なのはは強い。僕の事をすっきり忘れればいつもの眩しい笑顔のなのはに戻れるから」
「嫌だよ!何処かに行かないで!優くん……」
「ありがとう、なのは…僕は……なのはの事が大好きだった、愛してるよ。僕は君を影から守り続けるから…」
こうして優は大規模魔法、忘却を発動し自分という存在を全て忘れさせた。
この日優は世界から忘れられた。
「ん、ここは」
「良かった!起きたんだねなのは!」
なのはが起きると其処にはフェイトがいた。今でも大切な親友のフェイトだ。
「心配したんだよ、いきなり大怪我をしたって聞いて……なのは?どうして泣いてるの?何処か痛いの?」
「え?私泣いてる?どうして……」
なのはの涙は止まらなかった、このいきなり心に出来た大きな穴の様なものを感じながら止まらない涙に動揺するなのはだった。
進めばそれだけ新しい発見があり見知らぬ土地が広がっていた。
だが今はどうだ?
進んでひたすら進めば同じ所に戻ってきてしまう。そう昔は一つだった世界はある時を境に数多くの世界へと分離してしまったのである。
ある世界は魔法が当たり前の世の中で、
ある世界は忍びと言うのがありふれた世界で、
そしてある世界はVRMMO技術が発展した世界で、
これらの無数にある、無限にある世界は元は一つだった大昔の頃、ゲインという種がある一帯を総べていた。
あろう事かゲイン達は世界のバランスを崩し世界をメチャクチャにしようしたがそれを特殊な力を持つ神に選ばれし者アベルと言われる者がそれを阻止しようとした。
結果、崩壊は食い止められたが分離し無限に近い世界が生まれてしまったのだ。
しかしアベルは世界を救ってみせた。これは最も有名な昔話として無数に分離した世界へと語り継がれるのであった。
これはそんなアベルとして語り継がれた少年の物語である。
この日高町なのはは管理局として何時ものように仕事をしていた。
そして今日は普通に人気の無い場所をパトロールをするという簡単なものだ。
そんな高町なのはには昔、ひょんな事から高町家に居候する事になった幼馴染で好意を寄せる少年がいた。
なのはは常に無茶をしてきた、そう彼に追い付く為に。彼は管理局に入ってはいないが推定ランク陸、空共にSSSオーバー、引く手数多の期待の少年である。やれば何でも出来てしまう彼に少しでも追い付く為に必死になって頑張ってきた。辛くても頑張りどんな時も笑顔を忘れずに……
「ふぅ、こんなもんか。なのは〜こっちは終わったぞ」
「ヴィータちゃん、こっちも終わったよ」
雪が降る中、2人はパトロールで辺りを巡回していた。
「ふぅ、にしても今日は本当に寒いな」
「そうだね、早く家に帰ってこたつに入って丸くなりたいよ」
そう会話する2人だ、それで本部に帰投しようとした時、
「⁉︎ヴィータちゃん!危ない!」
ヴィータに謎のガジェットが迫っていた。
ヴィータも気が付いたが間に合わ無いだろう、その時なのはは無人機とヴィータの間に割って入り防御しようとしたが何故か上手く防御出来ずにそのまま胸をガジェットの刃で貫かれてしまった。
普段のなのはならあの程度防御してみせるだろう、だが今回はそれが出来なかった。不意をつかれたから?特殊な攻撃だったから?違う、なのはは既に限界だったのだ。エクセリオンモードの相次ぐ使用。溜まる疲労。正直動くのだって辛かった筈だ。
「なのは!くそ、大丈夫か!なのは!こちらヴィータ、救護班を頼む!何やってるんだ救護班は!」
そこだけ真っ白な雪が真っ赤に染まっていた。
久城 優が病院に駆けつけた時には手術も終わり落ち着いた頃だった。
彼がなのはの幼馴染で好意を寄せる、久城 優だ。実はお互いに両思いなのだがお互い気が付いていない。PT事件の時も、闇の書の時も彼はなのはと大いに解決に貢献している。
「はぁはぁ、なのは……僕のせいだ…」
「いや違う、あたしは同じ任務に出ていたのにあいつの体調に気がつけなかった。あいつの無理に笑う笑顔をみて気がつけなかったんだ!」
どうやら手術が終わった後もヴィータはその場に残っていた様で目元は赤くなっていた。
「ヴィータは悪くない…なのはがこんな無茶をしていたのは僕の所為なんだ、無茶していたのは知っていた。無理にでも休ませるべきだったんだ」
病院の廊下には優に縋り付きヴィータのすすり泣く音が響いていた。
「ん……ここは…」
「なのは!よかった…」
丸一日経ってなのはは目を覚ました、優はずっとなのはの病室で見守っていたのだ。
それから優は話した、ヴィータが心配していた事。
かなり身体に疲労が溜まっていたこと、今回の怪我の所為で二度と魔法が使えないかも知れない事を。
「そっか、私魔法が使えないかも知れないのか…」
「悲しくないの?」
「悲しいよ、けどかも知れないでしょ?私は優くんが居ればそれだけで頑張れるから……必ずまた空を飛んで見せるよ」
なのはは本当に強いと思った優、けどまた自分の所為でなのはが無茶をしようとしている。そう優の所為でだ。
自分がいる限りなのはは無茶をやめないだろう、何でもやってみせるだろう、無理に笑ってみせるだろう。けど優はもうそんななのはを見てはられなかった。
今のなのはは自分に縛られている、そう感じた優だった。
ここで決意する、この先の運命を大きく変える決断を……
「なのは……」
「ん、何?優くん?」
その顔は無理に笑っているように見える、辛いはずがないのだ。
「僕の事はもう忘れるんだ…」
「え?優くん今なんて……」
「僕の事は忘れて生きていって欲しいんだ……なのはは僕がいると無茶をするから…そんな無理に笑うなのはを見たくないんだ僕は。本当の君の笑顔は太陽より眩しい、僕の一番好きな顔だ、だから僕の事は忘れるんだ」
「そんな、忘れれる訳がないよ…私は優くんが……」
「忘れられないのなら僕が消してあげる」
そう言って優は魔力を解放し魔法陣を展開する、そうこの世界から久城優という存在を全てなかった事にするために…
「そんな……嫌だよぉ、私優くんがいないと……」
「大丈夫、なのはは強い。僕の事をすっきり忘れればいつもの眩しい笑顔のなのはに戻れるから」
「嫌だよ!何処かに行かないで!優くん……」
「ありがとう、なのは…僕は……なのはの事が大好きだった、愛してるよ。僕は君を影から守り続けるから…」
こうして優は大規模魔法、忘却を発動し自分という存在を全て忘れさせた。
この日優は世界から忘れられた。
「ん、ここは」
「良かった!起きたんだねなのは!」
なのはが起きると其処にはフェイトがいた。今でも大切な親友のフェイトだ。
「心配したんだよ、いきなり大怪我をしたって聞いて……なのは?どうして泣いてるの?何処か痛いの?」
「え?私泣いてる?どうして……」
なのはの涙は止まらなかった、このいきなり心に出来た大きな穴の様なものを感じながら止まらない涙に動揺するなのはだった。