この剣は君の為に〜Sword Art Online 作:黒色狼
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全然書けない…
※アリスは今回出ません
取り敢えず短いですがどうぞ
第12話※アリスは今回出ません
取り敢えず短いですがどうぞ
21この剣は君の為に〜Sword Art Online
「ふーん、それで私を怪しいやつと思ったと」
「ああ、そうだ」
「それで逆に待ち伏せして奇襲、襲ったと」
「何だか言葉に棘があるが…まぁそうだな」
「それで私にやらしい事をしたと」
「それは…すみませんでした…」
「あははは……」
此処は下層であり月夜の黒猫団のホームである。其処でキリトが正座させられている。
理由は明白、先ほどの一件だ。
確かにアスナにも非があるのだがこの世は不条理、最終的に咎められるのは男なのだ。
アスナは未だに怒っており、イスに座ってプンプンしてますオーラ全開である。そんな二人を苦笑いで優しく見守るサチはキリトからすれば唯一の癒し、もうサチから見捨てられれば終わりだと思っている。
「それで、なんでアスナは俺をつけて来てたんだ?」
「えっ、そ それは…キリト君についていけばお宝に有り付けると思ったからよ!」
えぇー…という声がキリトから漏れた、それもそうだ理由にしては強引過ぎる。
「連絡くれれば別に連れて行ってあげるのに…」
「連絡するときに限っていつも迷宮区にいる人は誰なのよ」
「それは…ほら、タイミングが悪かったというか…」
実際に何度か連絡しているのだがそういう時に限ってキリトはいないのだ。
「キリト君はこうやってハンティングしないと捕まえられないの、A級食材並みにレアなの」
「俺は食材かよ…」
「まぁまぁアスナさんも落ち着いて下さい、キリトは私たちに親切に色々教えてくれてるだけなんです」
「ふーん」
「な、なんだよ」
ジト目でキリトを見るアスナ、随分慕われてるようでアスナに対してはさんを付けて呼んでるのに対してキリトに対しては何も付けずそのまま普通に呼んでいる。
内心またライバル増えたかなぁと溜め息を吐くアスナ
「何でもないわ、じゃあ今日は私も参加しようかなキリト先生の戦闘訓練」
「そう言ってもなぁ、お前に教えれる事少ないと思うぞ?十分強いし。俺はみんなが良いんならそれで構わないけどな」
「良いと思います、ね?ケイタ?」
「はい、アスナさんのような攻略組みの方が居てくれた方が僕たちも色々刺激になると思うのでよろしくお願いします!」
ケイタたちは全面的に賛成のようで、アスナが参加する事が決定した。しかしキリトは困った、実際アスナに教えれる事は少ないのだ。
レイピアと片手剣、その違いもあればアスナはアスナで自分の戦い方が身に付いてきている。無駄に何か言うよりそれを伸ばした方が良いのだ、それに御神流は教えれない。
それでも教えれる事はある、内心少し楽しみにしながらキリトたちはダンジョンへ向かうのであった。
きぃぃぃん!
金属と金属が強くぶつかり合い甲高い音が響く。片や修羅の如く目にも留まらぬスピードで攻撃を繰り出しているのに対して、その攻撃を受けている者はまるで何処に攻撃が来るのか分かっているかの様に涼しい顔をしながら攻撃を捌いていく。
そんな彼の顔を見て、怪訝な顔をする彼女。まだこの人には届かないのかと。
常人ではもう既に身体に幾つか穴が空いているだろう、それぐらいに彼女の攻撃は速い。だがその攻撃をいとも簡単に捌いてしまうところ彼の実力は計り知れないだろう。
自分だって彼と離れてから何もしていなかった訳ではない。やみくもにモンスターを狩っていたがしっかりこのSAOの事に関して調べ学んだ。レベルやスキルだって他の人より高いと自負している。
まだ足りないのか、彼に届かせるには。
がきぃぃぃぃん!
その甲高い音と共に両者は距離をとる、あのまま近距離で攻め続けても彼には届かない。ならやり方を変えるしかない。彼女はおもむろに腰から何かを取り出す、そしてそれを彼に向かって投げる。
しかしそれはいとも簡単に弾き落とされてしまう、投擲スキル シングルシュート。ほぼ威力がないスキルである。
なのでそれが攻撃目的ではないのは明白、彼は注意を怠らない、彼女はシングルシュートを放ったと同時にこちらに向かって走ってきた。その程度では彼は隙を生まない、それぐらい分かっている。
彼女の手に持つ武器が輝きを放つ、そうソードスキルだ。SAOにおいて必殺の威力を秘める技。しかし防がれてしまってはただの隙にしかならない、ソードスキルは使うと硬直時間があるそれは決定的な隙である。
彼は彼女の放つソードスキルを先読みし、サイドステップでかわす…が彼女の武器の輝きが途中で止まったのだ。
その現象に彼は驚き一瞬行動が鈍る、彼女はそれを待っていたと言わんがばかりにその手に隠し持っていたピックを投擲しながら再び突撃する
流石にこの二重攻撃は防げまいと彼女は思い切り右手に持つレイピアに力を込める。
彼は今行動が鈍り隙がある、絶対当たる。
だがなんと彼は投擲したピックを剣の腹で受け止め、まるで風が吹いたかのように此方にピックをはね返してきたのだ。
誰がそんな事を予想できるだろうか、返されるとは微塵も思っていなかった彼女はそのピックを咄嗟にかわすがバランスを崩しその場で倒れてしまった。
「驚いたよ、まさか途中でソードスキルを止めるなんてね。ちょっとヒヤッとしたぜ」
「…よく言うわね、あんなピックをそのままはね返してくる意味不明な事出来るキリト君に言われたくないよ」
ははは、と枯れた笑い声を上げながら倒れているアスナに手を差し出し立ち上がらせてあげる。
此処は下層にある森の中だ、ここで月夜の黒猫団とアスナ、キリト達はレベリングと鍛錬を行っていた。
アスナに教えれる事は少ないので、手っ取り早くデュエルする事にしたのだ。
そうする事で色々な事が見えてくる。
「やっぱり届かなかったなぁ…」
「そう簡単に追いつかれたらたまらないって。動きやスピード、発想は悪くない。けど固定概念に囚われ過ぎかな、戦闘の中で当たり前なんて無いんだ。だからタイミングは間違ってはいけない、決めるなら絶対確実な隙を作ってからだ」
「うーん、私的にはあれで絶対いけると思ったんだけどなぁ…」
「そう思い込む事が駄目なんだ、決めにいくにしても防御の手段やその後の事、もっと攻撃に工夫が欲しいな。ただ攻撃するんじゃなくてちょっとずつ相手の攻撃をずらしながら武器はたき落とすとか」
「うん、分かった。じゃあもう一回お願いしてもいい?」
「いいけど、少し休憩してからな」
このSAOにおいてそんな事を考え戦う者はほぼいないと言っていいだろう。
これはゲームなのだ、ある程度アシストが働くしソードスキルという必殺技の様なものもある。先ほどみたいに攻撃をパリィしあったり捌いたり出来るのはほんの僅かな人のみだろう。
大体の人は攻撃をその身に受ける、そしてやり返すみたいなやり方だ。ゆえに一撃で決めようと対人戦においてはソードスキルで決めにくる節がある。
ふぅと一息つく2人、キリトがそろそろ黒猫団の方の様子を見に行こうかと立ち上がったところで
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然女の子の叫び声が聞こえた、この声には聞き覚えがある
「この声は…サチ!」
キリトは直ぐに走り出した、嫌な予感がする。その後を追いかけるようにアスナが走ってくる
そして彼らは森の中へと姿を消していった
「ふーん、それで私を怪しいやつと思ったと」
「ああ、そうだ」
「それで逆に待ち伏せして奇襲、襲ったと」
「何だか言葉に棘があるが…まぁそうだな」
「それで私にやらしい事をしたと」
「それは…すみませんでした…」
「あははは……」
此処は下層であり月夜の黒猫団のホームである。其処でキリトが正座させられている。
理由は明白、先ほどの一件だ。
確かにアスナにも非があるのだがこの世は不条理、最終的に咎められるのは男なのだ。
アスナは未だに怒っており、イスに座ってプンプンしてますオーラ全開である。そんな二人を苦笑いで優しく見守るサチはキリトからすれば唯一の癒し、もうサチから見捨てられれば終わりだと思っている。
「それで、なんでアスナは俺をつけて来てたんだ?」
「えっ、そ それは…キリト君についていけばお宝に有り付けると思ったからよ!」
えぇー…という声がキリトから漏れた、それもそうだ理由にしては強引過ぎる。
「連絡くれれば別に連れて行ってあげるのに…」
「連絡するときに限っていつも迷宮区にいる人は誰なのよ」
「それは…ほら、タイミングが悪かったというか…」
実際に何度か連絡しているのだがそういう時に限ってキリトはいないのだ。
「キリト君はこうやってハンティングしないと捕まえられないの、A級食材並みにレアなの」
「俺は食材かよ…」
「まぁまぁアスナさんも落ち着いて下さい、キリトは私たちに親切に色々教えてくれてるだけなんです」
「ふーん」
「な、なんだよ」
ジト目でキリトを見るアスナ、随分慕われてるようでアスナに対してはさんを付けて呼んでるのに対してキリトに対しては何も付けずそのまま普通に呼んでいる。
内心またライバル増えたかなぁと溜め息を吐くアスナ
「何でもないわ、じゃあ今日は私も参加しようかなキリト先生の戦闘訓練」
「そう言ってもなぁ、お前に教えれる事少ないと思うぞ?十分強いし。俺はみんなが良いんならそれで構わないけどな」
「良いと思います、ね?ケイタ?」
「はい、アスナさんのような攻略組みの方が居てくれた方が僕たちも色々刺激になると思うのでよろしくお願いします!」
ケイタたちは全面的に賛成のようで、アスナが参加する事が決定した。しかしキリトは困った、実際アスナに教えれる事は少ないのだ。
レイピアと片手剣、その違いもあればアスナはアスナで自分の戦い方が身に付いてきている。無駄に何か言うよりそれを伸ばした方が良いのだ、それに御神流は教えれない。
それでも教えれる事はある、内心少し楽しみにしながらキリトたちはダンジョンへ向かうのであった。
きぃぃぃん!
金属と金属が強くぶつかり合い甲高い音が響く。片や修羅の如く目にも留まらぬスピードで攻撃を繰り出しているのに対して、その攻撃を受けている者はまるで何処に攻撃が来るのか分かっているかの様に涼しい顔をしながら攻撃を捌いていく。
そんな彼の顔を見て、怪訝な顔をする彼女。まだこの人には届かないのかと。
常人ではもう既に身体に幾つか穴が空いているだろう、それぐらいに彼女の攻撃は速い。だがその攻撃をいとも簡単に捌いてしまうところ彼の実力は計り知れないだろう。
自分だって彼と離れてから何もしていなかった訳ではない。やみくもにモンスターを狩っていたがしっかりこのSAOの事に関して調べ学んだ。レベルやスキルだって他の人より高いと自負している。
まだ足りないのか、彼に届かせるには。
がきぃぃぃぃん!
その甲高い音と共に両者は距離をとる、あのまま近距離で攻め続けても彼には届かない。ならやり方を変えるしかない。彼女はおもむろに腰から何かを取り出す、そしてそれを彼に向かって投げる。
しかしそれはいとも簡単に弾き落とされてしまう、投擲スキル シングルシュート。ほぼ威力がないスキルである。
なのでそれが攻撃目的ではないのは明白、彼は注意を怠らない、彼女はシングルシュートを放ったと同時にこちらに向かって走ってきた。その程度では彼は隙を生まない、それぐらい分かっている。
彼女の手に持つ武器が輝きを放つ、そうソードスキルだ。SAOにおいて必殺の威力を秘める技。しかし防がれてしまってはただの隙にしかならない、ソードスキルは使うと硬直時間があるそれは決定的な隙である。
彼は彼女の放つソードスキルを先読みし、サイドステップでかわす…が彼女の武器の輝きが途中で止まったのだ。
その現象に彼は驚き一瞬行動が鈍る、彼女はそれを待っていたと言わんがばかりにその手に隠し持っていたピックを投擲しながら再び突撃する
流石にこの二重攻撃は防げまいと彼女は思い切り右手に持つレイピアに力を込める。
彼は今行動が鈍り隙がある、絶対当たる。
だがなんと彼は投擲したピックを剣の腹で受け止め、まるで風が吹いたかのように此方にピックをはね返してきたのだ。
誰がそんな事を予想できるだろうか、返されるとは微塵も思っていなかった彼女はそのピックを咄嗟にかわすがバランスを崩しその場で倒れてしまった。
「驚いたよ、まさか途中でソードスキルを止めるなんてね。ちょっとヒヤッとしたぜ」
「…よく言うわね、あんなピックをそのままはね返してくる意味不明な事出来るキリト君に言われたくないよ」
ははは、と枯れた笑い声を上げながら倒れているアスナに手を差し出し立ち上がらせてあげる。
此処は下層にある森の中だ、ここで月夜の黒猫団とアスナ、キリト達はレベリングと鍛錬を行っていた。
アスナに教えれる事は少ないので、手っ取り早くデュエルする事にしたのだ。
そうする事で色々な事が見えてくる。
「やっぱり届かなかったなぁ…」
「そう簡単に追いつかれたらたまらないって。動きやスピード、発想は悪くない。けど固定概念に囚われ過ぎかな、戦闘の中で当たり前なんて無いんだ。だからタイミングは間違ってはいけない、決めるなら絶対確実な隙を作ってからだ」
「うーん、私的にはあれで絶対いけると思ったんだけどなぁ…」
「そう思い込む事が駄目なんだ、決めにいくにしても防御の手段やその後の事、もっと攻撃に工夫が欲しいな。ただ攻撃するんじゃなくてちょっとずつ相手の攻撃をずらしながら武器はたき落とすとか」
「うん、分かった。じゃあもう一回お願いしてもいい?」
「いいけど、少し休憩してからな」
このSAOにおいてそんな事を考え戦う者はほぼいないと言っていいだろう。
これはゲームなのだ、ある程度アシストが働くしソードスキルという必殺技の様なものもある。先ほどみたいに攻撃をパリィしあったり捌いたり出来るのはほんの僅かな人のみだろう。
大体の人は攻撃をその身に受ける、そしてやり返すみたいなやり方だ。ゆえに一撃で決めようと対人戦においてはソードスキルで決めにくる節がある。
ふぅと一息つく2人、キリトがそろそろ黒猫団の方の様子を見に行こうかと立ち上がったところで
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然女の子の叫び声が聞こえた、この声には聞き覚えがある
「この声は…サチ!」
キリトは直ぐに走り出した、嫌な予感がする。その後を追いかけるようにアスナが走ってくる
そして彼らは森の中へと姿を消していった
さて、彼らどうなるんですかね?
バトルシーンが多くなるかと思います