米国の卵164万個、今週中にも韓国へ空輸

 高病原性鳥インフルエンザの感染拡大による卵不足を受け、韓国の流通企業1社が早ければ今週中にも米国から卵164万個を航空便で輸入することが9日、分かった。農林畜産食品部(省に相当)が伝えた。輸入された卵は検疫手続きを経て旧正月(今年は1月28日)前に販売される見通しだ。輸入量は韓国国内の1日の消費量(4000万個)の4.1%に相当する。外国産の卵を一般消費者向けに輸入するのは今回が初めて。

 卵の輸入が可能になったのは、輸入検疫や衛生検査に関する米国やスペインとの実務協議が完了したため。韓国政府は、航空便で卵を輸入する企業に対し1トン当たり最大100万ウォン(約10万円)、船便での輸入時には1トン当たり最大9万ウォン(約9000円)をそれぞれ支援する。生卵および卵加工品の計9万8600トンに対し、今年6月まで一時的に関税を0%に引き下げた。

 だが、輸入時に卵が割れる危険性などもあり、企業がどれほど積極的に輸入に乗り出すかは不透明だ。

クァク・レゴン記者
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