継続使用が決まった函館市電の「530号」=函館市企業局提供
北海道函館市は、1950年に製造された同市電最古の車両「500形」の継続使用を決めた。あえて老朽化車両を使用し、「動く博物館」としてPRする。
500形は馬力が強く、厳冬期も車輪が空転しにくい長所がある一方、経年劣化が目立ち、補修は廃車車両の部品などを活用している。同市電の運行車両30両のうち、500形はわずか1両となっている。
レトロな外観に人気もあり、函館で撮影された映画「オーバー・フェンス」「世界から猫が消えたなら」などで登場。担当者は「函館の情緒を感じられる車両」として宣伝効果を期待する。【遠藤修平】