米アマゾン 10万人の雇用計画発表

米アマゾン 10万人の雇用計画発表
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アメリカのトランプ次期大統領が国内の雇用を増やすよう企業に求める中、大手IT企業のアマゾン・ドット・コムは今後1年半で新たに10万人以上を雇用する計画を発表しました。
アマゾン・ドット・コムは12日、来年半ばまでの1年半の間にアメリカ国内で10万人以上を新たに雇用すると発表しました。

これらはすべてアマゾンが直接雇用するフルタイムの従業員で、全米各地にある商品の発送センターなどで働くということです。計画どおりに進めばアマゾンの従業員数は28万人を超え、アメリカで最大規模の雇用を抱える企業になるとしています。

トランプ次期大統領は選挙期間中、アマゾンやアップルなどIT企業はアメリカで雇用を生んでいないと強く批判していて、それに応えた形です。アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは「イノベーションはアメリカで何十万もの雇用を生んできた。シリコンバレーだけでなくアマゾンの施設を通じて全米各地で雇用を増やせる」と話しています。

アメリカでは、フォードやフィアット・クライスラーなど大手自動車メーカーがアメリカ国内に投資し地元の採用を増やすと発表していて、雇用を重視するトランプ氏の方針に企業が呼応する動きが相次いでいます。

トランプ氏は決定喜ぶ

トランプ新政権でホワイトハウスの報道官を務めるスパイサー氏は12日、電話会見で、大手IT企業のアマゾン・ドット・コムが今後1年半で新たに10万人以上を雇用する計画を発表したことについて、「この決定は、トランプ次期大統領が、大手IT企業の幹部と会談して求めたことに応えるものだ。トランプ氏は、今回の決定に一定の役割を果たせたことを喜んでいる」と述べました。