トヨタ自動車は12日、小型車「ヴィッツ」を一部改良して発売したと発表した。同ブランドとして初めてハイブリッド車(HV)を追加し、燃費性能はガソリン1リットル当たり34.4キロメートルと、ガソリン車に比べて1.4~2倍に高めた。国内の小型車市場でもHVの投入が増えており、競争が激しくなりそうだ。
ヴィッツは月9千台の販売を計画しており、このうち44%がHVになると予測している。ヴィッツの2016年の販売台数は約7万2千台だったが、一部改良により販売を活性化する。
価格はガソリンモデルが118万1520円からで、HVモデルが181万9800円から。排気量1.5リットルのハイブリッドシステムを搭載したほか、車体の剛性を高め外観を精悍(せいかん)なデザインにした。
トヨタは小型車ではHV「アクア」も販売している。アクアの燃費性能はガソリン1リットル当たり37キロメートルだが、ヴィッツは最小回転半径がアクアよりも0.1メートル小さく取り回しをしやすいのが特長。色の種類もアクアより3色多い全17色をそろえ、販売の底上げを狙う。